新年のご挨拶

            2026年1月1日

皆さま、あけましておめでとうございます。
2026年もどうぞよろしくお願いいたします。

今年は、ルイ・ブライユによって点字が考案されて201年目です。
200年に向けて昨年までいろいろな取り組み、イベントが実行され、多くの課題や新たな目標も確認されました。それらを踏まえて、今から、さらに点字の歴史を紡いでいきましょう。

昨年のブログでも同様のことを書きましたが、私たち点訳者にとって点字図書・点字資料の製作・提供が活動の根幹であることは間違いありませんが、これと同じくらい大切な役目として、点字を読み書きする仲間を増やしていくことがあると思っています。

その一つが、中途で目が不自由になり、点字を必要としながら点字を読めない方の点字習得をサポートすることです。「点字習得の指導は専門家にお任せするもの」と思い込んでいませんか。点訳者も全国各地で点字習得のサポートをしています。自ら触読の体験をしながら指導法を学ぶ研修会も毎年行われています。点字の習得は点字を読み書きできるようになるだけでなく、その方の日常生活の広がりや張り合いに繋がります。そして、点訳した図書・資料を活用していただく、また必要とされる資料を点訳することが点訳者自身の張り合いにも繋がります。私自身、所属する団体で点字習得のサポート活動を継続して30年になりますが、点字の習得をきっかけにして、他の活動にも積極的に参加するようになった方々と数多く接してきました。その方たちで、ミュージックベルやフラダンス、手芸などのクラブ活動にまで発展し、演奏するミュージックベルの曲の階名や歌詞を全員が点字で読まれています。あらたに演奏する曲の点訳も次々と頼まれています。

小・中学生や一般の市民の方に点字に対する関心をもっていただき、社会の点字に対する理解を深めることも重要な活動です。社会福祉協議会などを中心に開催される福祉イベントに参加して点字を書く機会を提供したり、小中学校での点字の体験学習などを活用して、日常的に社会にある点字に気づき、その点字をみんなが読めるように広めていきたいと思います。そのためには、読む面と書く面が同じ、凸面点字器がとても便利です。小学校の45分の時限内でも効率よく、楽しんで体験していただけます。

そして、点訳者を養成して、共に活動する仲間を増やすことです。地道に点字講習会を続け、1年に一人でも二人でも仲間が増えれば活動は継続します。点字を書くことは一人でできますが、点字の図書の製作には仲間が必要です。一人の力ではできません。仲間同士の勉強会などで、気軽に相談し合ったり、オープンに課題を検討し合うことができる会の雰囲気も大切です。互いに協力して点字の図書や資料を1冊でも多く提供していきましょう。

私たち点訳フォーラムのメンバーも、点訳の疑問にお答えすることでわずかでも活動のお手伝いができればと願っています。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。 (M)