第4章 記号類の使い方(5)

その5 その他の記号類

1.p121 2.小見出し符類

以下の我が町の広報の記事の点訳についての質問です。
ほぼ掲載記事のままに記します。
(時)3月28(土)午前10時30分
~正午(開場は午前10時15分) (所)
福祉会館(市民会館隣) (内)曲目:
いのちの歌、群青、パプリカほ
か、出演:若井有里亜(指揮)、西
元真澄(ピアノ)、上原千穂(バイ
オリン) (問) ▲▲少年少女合唱団
◯本 ?? 090-××××-
××××
以上の記事です。
実際の記事と全く同じには表せていませんが、ほぼこんな感じの記事です。
なお、(時)、(所)、(内)、(問)は、日時、会場、内容、問い合わせ先の略記号を記事には使っています。
今回お伺いしたいのは、内容の曲目の箇所のコロンについての点訳です。
この場合のコロンの点訳をどのようにと迷います。
■■(ナイヨー)■キョクモク第1小見出し符■イノチノ■ウタ・・・
■■シュツエン第1小見出し符■ワカイ■ユリア(シキ)、■ニシモト・・・
の点訳でよいでしょうか。
それともコロンを
(ナイヨー)■キョクモク■ーー■イノチノ■ウタ・・・
と続けてよいでしょうか。
また、「てびき」にあるように、2マスあけも可でしょうか。
この記事が 「てびき」p123やp173の文例と同じ例であるのか迷い質問させていただきました。

【A】

この項目の中では、(時)(所)(内)が大きい見出しで、曲目、出演はその下の見出しです。また、広報などではこのような小さいお知らせが、毎号決まった形式で大量に入ります。(時)(所)をカッコで囲んで書く書き方も毎号同じように点訳されていると思いますので、変えるわけにはいかないと思います。
このような条件のもとでお答えしますと、小見出し符類は使えないことになります。二マスあけは分かりにくいので、棒線を使う方がよいと思います。
または、「曲目」「出演」をカギ類で囲んで、そのあとを一マスあけにする方法もよいかもしれません。
また、継続して点訳されているのであれば、このような書き方は毎号のように出てきますので、特例として(発行者に断って)、助詞を補って、
「キョクモクワ■~。■■シュツエンワ■~」と書く書き方もあります。
そのほうが分かりやすいのではないでしょうか?

2.p121 2.小見出し符類

広報やパンフレットなどの項目の列記についての質問です。
内容、費用、問い合わせ先などが原本で、内、¥、問の1文字分で太字やネガタイプの1文字でマーク表示されている場合、(ナイヨー)(ヒヨー)(トイアワセサキ)や助詞を補う書き方のほかにはどんな書き方がありますか。
また、もう一段階下の見出しがある場合、助詞を補った書き方では
ナイヨーワ■キョクモクガ■……■エンソーガ……としますか。
マークの書き方については、できるだけ囲みの記号は使わずに2マスあけなどで処理したいのですが、やたら2マスあけが多くなります。その方が読みやすいと言われる方もあるのですが、何かすっきりしません。
ナイヨー■■キョクモクワ■……■■ヒヨー■■……■■トイアワセサキ■■……

【A】

二マスあけは、行末にかかるとマスあけの違いが分かりませんので、むしろ、句読点や囲みの記号を効果的に使用した方がよいと思います。
また、毎月読むものですので、カッコで囲む言葉も(トイアワセサキ)ではなく、(トイ)で十分分かると思います。
簡潔で分かりやすいように略記を用いることも必要かと思いますし、紙数の制限がないのでしたら、行替えもあまり省略せずに書く方がよいと思います。

3.p121 2.小見出し符類

小見出し符の使い方で、「てびき」p121のように行あけをせずに書く場合もあります。また、小見出し符を用いて書いた本文が終了して、次の小見出し符を使って本文を書く際に、前を1行あけて書くこともあります。
上記のように前を1行あけて書く用い方はどんな場合でしょうか?
小見出し符の後の本文が点訳で5~6行に渡る場合など、何か基準があればお教えください。

【A】

特に基準はありませんが、小見出し符は読み始めるときには印がなく、語や文を最後まで読んでから今読んだものが小見出しだったと後で分かるという特徴があります。ですから、原文で1行あいている場合はもちろん、小見出し符の後の本文が長い場合、見出しの種類が多く、本来なら5マス目から書くような見出しに小見出し符を用いた場合など、読みやすさを考えて1行あけるとよいと思います。
また、小見出し符の後、一マスあけで本文を書くのではなく、改行して次の行から本文を書く場合は、一つの小見出しの範囲が終わって次の小見出しに移る際に行あけがあった方が親切です。

4.p121 2.小見出し符類

小見出し符を使った文章をインデントにできますか。
小見出し符は3マス目から書いたものに使いますが、インデントですと5マス目になってしまいます。インデントにしないで行あけだけにした方がよいのでしょうか。

【A】

小見出し符は3マス目から書く見出しの後ろに付ける記号ですので、5マス目から書く見出しの後ろに付けることはできません。
小見出し符を含む文章には、インデントは用いないのがよいと思います。
小見出し符があるのですから、全体に下げて書かなくても、読むのに不都合はないように思います。

5.p121 2.小見出し符類

「てびき」p122のコラム24に「囲みの記号の中でコロンが使われている場合は、小見出し符類を用いることはできない」とありますが、コロンでなければ小見出し符を使っていいのですか。段落挿入符の中で小見出し符を用いることは可能ですか。

【A】

囲みの記号の中で小見出し符類を使用することはできません。
p121 (2)に、「3マス目から見出しを書き~」とありますので、見出しの前に囲みの記号などがある場合は、小見出し符を用いることはできません。
段落挿入符の中でも、小見出し符類は用いることはできません。

6.p121 2.小見出し符類 (2)

原本で同じ見出し内に以下のようなことが書かれてある場合です。

○返却期限 5月12日
○貸出条件
※当館の利用登録があるかた
※ご自身で来館することが可能なかた
※期限内に必ず返却できるとお約束できるかた

「返却期限・貸出条件」に小見出し符を用いようと思っています。
その際に、小見出し符のあと1マスあけをして内容を書くパターン(返却期限の所)と、小見出し符のあと改行して、次行3マス目から内容を書くパターン(貸出条件の所)が混在していても問題ないでしょうか。
同じ本の中で、異なる見出しであれば混在していても特に問題はないのでしょうが、
同じ見出し内の前後の小見出し符になりますので、問題ないのかどうか気になりました。

【A】

問題はありません。
小見出し符の後は、《次を一マスあけて本文を書き始める。または小見出し符の後ろで行替えして本文を書き始める》となっていて、特にこの二つの書き方を区別するルールはありません。
小見出し符で区別したい場合は、第1小見出し符と第2小見出し符で区別することになりますので、小見出し符の後ろの本文の書き方によって、一マスあけて書いたり行替えして書いたりしてもよいと思います。

7.p122 2.小見出し符類 【備考】

小見出し符は行の途中で用いることはできないと書かれていますが、次のような用い方はできるのでしょうか。銀行の資産などに関する表を書くにあたっての点訳挿入符内の説明です。(...)は小見出し符です。
((順位■■銀行名■国名...■総資産、■人口、■100万人当たりの資産の順に記す))

【A】

点訳挿入符の中でも小見出し符を用いることはできません。
また、ご質問の例の場合は、国名に小見出し符がついていますので、点訳挿入符の中でなくても小見出し符類を用いるのは問題があると思います。
((銀行名(国名)を小見出しとし、総資産、■人口、■100万人当たりの資産の順に記す。行頭の数字は順位。))
のように書いて、数字にピリオドを付け、国名をカッコ内に書けば、3マス目から始まる見出しに小見出し符を付けたことになりますので、小見出し符を用いることはできます。

8.p122 「コラム24」

英語表記にはセミコロンがありますが、日本語表記ではセミコロンはどうすればよいのでしょうか?
例 1999;17(3):34
JAMA2000;371:m3939
Lancet1918;2:694 の場合は外引符を使い英語表記できるのですが、外字符や数字のみの場合はどうなるのでしょうか。

【A】

日本語の記号にはセミコロンはありませんので、「コラム24」の「墨字のハイフンやコロン」と同じようにマスあけに代えたり、適切な日本語の記号に置き換えたりすることになります。セミコロンは、コロンより小さな区切りですので、一マスあけ以外は、二マスあけか、読点などが考えられます。
ご質問の例は、上は、参考書籍などの発行年や巻数(号数)などを書いたものだと思いますので、一マスあけでよいと思います。
下の例は、米国医師会雑誌掲載の研究論文の識別番号だと思いますので、これも一マスあけでよいと思います。

9.p122 「コラム24」

小説の中に、競馬の馬券についての記載があります。競馬の予想をする人の言葉です。
「新潟の10レース。5-6で穴狙いかな」

「5-6」は、1着が5番、2着が6番で、連勝単式だと思いますので、
数5■ーー■数6(棒線でつなぐ)でいいでしょうか。
【A】
第1つなぎ符をはさんで、数5=数6 と書くのがよいと思います。
馬券は、数字が一つだけの場合と、二つ続く場合、三つ続く場合があり、それが連続して書いてある場合もありますので、連番は第1つなぎ符で続けて書くことをお勧めしています。

10.p122 「コラム24」

『地磁気逆転と「チバニアン」』菅沼悠介著(講談社)の中に、綱川-ショー法、松山-ブルン境界、カリウム-アルゴン法、ウラン-鉛年代測定、アルゴン-アルゴン法等二つのものをハイフンでつないだ言葉が出て来ます。この場合のハイフンは点訳では何を使ったらよいでしょうか。何人かで検討したのですが、第1つなぎ符、マスあけ、中点など意見が出ましたが決め手がありません。

【A】

綱川-ショー法、松山-ブルン境界は、人名を並記させた書き方で、ハイフンや中点を用いて書かれたり、記号を使わずに綱川ショー法のように書かれたりしています。人名は順序が逆に書かれている場合もあります。
カリウム-アルゴン法、ウラン-鉛年代測定、アルゴン-アルゴン法は、測定法の一種で、これらも中点が用いられたり、続けて書いたりされています。
マスあけでもよいかもしれませんが、それぞれ後ろに造語要素等が付いているので、複合語内部の構成要素が対等に並ぶ区切り目に用いられる中点の用法と考えて、中点を用いるのがもっとも適していると思われます。
ツナカワ・■ショーホー  マツヤマ・■ブルン■キョーカイ
カリウム・■アルゴンホー  ウラン・■ナマリ■ネンダイ■ソクテイ
アルゴン・■アルゴンホー

11.p122 「コラム24」

原文に下記のようにある場合の( )内の書き方を教えてください。
通信医学雑誌(54:7-18,2002)に掲載された。

【A】

2002年の54号(または54巻)の7~18ページ参照ということを意味しますので、コロン、コンマは、マスあけでもよいと思いますが、区切りが分かるように読点を用いても良いと思います。
7-18は範囲を表しますので、波線を用います。
(数54、■数7③⑥③⑥数18、■数2002)

12. p123 3.文中注記符

原文の注記が*や※ではなく、(1)(2)や1.2.・・・のように書いてある場合は、どのように点訳すればいいでしょうか。

【A】

墨字では「てびき」p124の例のように「* 1」の形や、(注1)(1)など様々な形が見受けられますが、原本でどのように書かれているかに関わらず、語や文をマークしておいて後で説明を記載する方式で処理する場合に、点字では文中注記符を用います。なお、原文で(注1)のようにカッコに囲まれているからといって、文中注記符をカッコに囲む必要はありません。文中注記符だけを書きます。
文中注記符を用いる場合は、注の説明を書く箇所でも、墨字原本の書き方に関わらず、文中に用いた文中注記符を冒頭に記載して、対応を明らかにします。「てびき」p124の例でも、墨字原文では冒頭に「注1」とありますが、点訳例では数字をはさんだ文中注記符になっています。

13.p123 3.文中注記符

注の説明を表記する位置について質問いたします。
各章毎に注番号がふってあり、その説明が各章の最後に載っている原本です。点訳でも各章の終りに説明を載せます。
章の途中で分冊した場合、注が記載された巻に、その説明も記載するのがよいと思いますが、章の途中で分冊した、巻の最後に、その巻記載の説明を載せてよいのでしょうか。
また、章の途中で分冊した場合、注の番号を振り直す必要がないでしょうか。

【A】

原本の注に文中注記符を付ける場合、その説明の記載場所については、いくつかの方法がありますので、必要に応じて点訳書凡例で断わることになります。
原本の通りに番号を振って、原本通りの位置にその説明を載せた場合、文中注記符とその説明の巻が異なる場合も出てくると思います。
あくまでも原本通りにしてもよいですし、章の途中であっても、その巻の巻末に説明を載せてもよいと思います。たとえば、参考文献や引用文献のようなものでしたら、巻をまたいでも特に不便は感じないと思いますが、語の説明などで、どうしても、そこで注の説明を読んでほしいという場合は、巻末に入れてもいいと思います。
その場合、「てびき」p124 (7)に準じて、点訳書凡例を付けた方がいいと思います。
注の番号を振り直す必要はないと思いますが、注の数が非常に多い場合や、各巻巻末に説明を載せる場合などには振り直してもいいと思います。文中注記符とその説明が支障なく見つけられるようにすることが大切です。

14.p123 3.文中注記符

文学作品の注記の書き方についてお尋ねします。
各作品の最後にまとめて説明が記載してありますが、一言程度の短い説明は、文中に挿入しても構わないでしょうか。その際、説明文は簡略化できますか。例えば、文末の「こと」という語を省略するなど。
その語源が英語やフランス語という付記もありますが、これは省略できますか。
原文のままで点訳するべきか迷っています。

【A】

文学作品ですから、原文のとおりに点訳するのがよいと思います。原文の一部を省略したりすることは、原則として避けます。原文を省略するのは、墨字特有の表現で点字では影響のないものなどに限られます。「語源がフランス語」などは、墨字特有のものではありませんので、注記として書いてあれば省略しない方がよいと思います。
短い注記を、文中注記符を用いずに、該当する語の直後にカッコで囲んで記す処理をすることはできます。しかし、短いといっても、注記を挿入することは文の流れを中断しますので、十分注意したほうがよいと思います。

15. p123 3.文中注記符

外国の歴史に関する本(翻訳物)を点訳しています。
原本には、注記説明が文章の中にカッコ書きでかかれており、原作者注は(~)訳者注は[~]、引用者注は〔~〕と三種類使われています。
本文に入る前には、「本文中の(~)は原作者、[~]は訳者、〔~〕は…の注記を示す」と凡例のようなものも入っています。そして、原本初出の時だけ[以下訳注:~]と書かれています。
点訳でも使い分けが必要でしょうか。
考えた案は以下の通りです。
①点訳でも三種類のカッコ(第1カッコ、第2カッコ、二重カッコ)を使う
②全て第1カッコに統一し、注記が出てくるごとに(訳者注~、原作者注~)と言葉を補う
③第1カッコ、第2カッコを用いる。同じカッコにしたもの(例えば訳者注と引用者注を同じカッコにする)
には、②のように言葉を補う

③は、最も多い注に文言を入れないカッコをを割り当て、残りの注二つに言葉を補う…としてよいでしょうか。そこらへんは自由に決めてよいでしょうか。
①~③どの方法を用いるにしても、点訳書凡例で説明を入れる予定です。

【A】

いろいろな方法が考えられますが、原本でカッコ内に注が書いてあっても、点訳では文中注記符を用いることもできます。墨字ではカッコ内を小さな文字にしたり場合によっては地の文1行のスペースに2行入っている場合もあり、注だけで点字にすると1行以上になることが珍しくありません。その都度本文が中断され、読みにくいことも多々あります。また、第1カッコは注だけでなく、本来の用法(注釈的説明)にも用いますので、わかりにくくなります。

原作者注には、1、2の番号を振った文中注記符、訳者注には、001、002の文中注記符を用いることにしてはどうでしょうか。
引用者注というのは、引用文のみに付いているのでしょうか。その場合は、該当する引用文に数字なしの文中注記符を用いて、引用文の都度、引用文の最後に説明を入れることもできます。

または、3種の注記のうち、その場で読まなくても(飛ばし読みをしても)差し支えのない注に2種類の文中注記符を付け、その場で必要(飛ばし読みしない方がよい)注は、第2カッコで囲んで表すこともできます。

カッコ内に、原作者注、訳者注などと入れるのは、それだけでマス数を要しますし、煩雑になるのでやめた方がよいと思います。

墨字で読む場合は、カッコ内に入っていても、小さい字で書いてあったらその部分を飛ばして読んだりできるということや、点字にした場合の分量なども考慮して、点訳の方法を考えることも必要だと思います。

16.p123 3.文中注記符

「OECD※が」のように、※の位置に文中注記符を入れるとき、文中注記符と後ろの「が」の間をマスあけするのか、続けるのか、どのように考えればよいのでしょうか。

【A】

文中注記符は、該当する語句や文の直後に書きます。また記号間の優先順位でも第1位になっています。また、後ろは分かち書きの規則に従います。
ですから、アルファベットの後ろでも記号類の後ろでもマスあけしないで続けて書きます。
「てびき」p123~p124の規則、用例、p131などを参照してください。
数字なしの文中注記符の場合は
外大大OECD⑤⑥②③ガ
となりますし、数字があっても同じです。

17.p123 3.文中注記符

文中注記符のp124「山中教授」の例では、原文では語頭に注がついているのに、語の直後に文中注記符がついています。原文通りにすることは避けた方がよいのでしょうか。
原文で以下のような場合
・松江春次氏*1に
・では一郎さま*2に
マツエ■ハルジ⑤⑥数1②③■シニ
デワ■イチロー⑤⑥数2②③■サマニ
としてよいでしょうか。原文の対応する注の説明では、敬称のない名前の説明になっています。

【A】

「てびき」には、文中注記符の(2)で、「文中注記符は原則として該当する語句や文の直後に書き・・・なお、特に必要がある場合は原文に従って文頭や語頭、または語中などに用いることができる。」とありますが、これは、特に原本に従って書く必要がある試験問題類などの場合で、一般文章中では、該当する語句や文の直後に書きます。
原文で語句の前にある場合は、語句の後ろに移動しますし、固有名詞につく「氏」や「様」の前に移動してもよいと思います。後ろにある注記の説明と一致していれば良いと思います。

18.p123 3.文中注記符

(注)は初出の文言に付ければ、以降の同一文言の文中注記符は省略してもよいのでしょうか。また、見出しや目次の見出しに(注)がついている場合は、文中注記符を見出しにつけることはできますか。

【A】

原文で、同じ語が出てくるたびにアスタリスクが付いていて、その説明がすべて同じ場合でしょうか?一般には、初出のときに1回書けばよいと思いますが、特に重要な語である、または大分離れたところに書いてあって、念のためもう一度説明しているのような場合は、点訳書の巻が変わった所で、文中注記符を付け直し、また改めて説明を入れるか、点訳書の参照ページを入れるなどの工夫が必要な場合もあるかも知れません。
本文の見出しには文中注記符を付ける場合もあるかもしれませんが、目次には付けなくてよいと思います。

19.p123 3.文中注記符

社会のDX(※)化が進むなか、という文章で欄外にDXについての説明があります。
点訳では、カッコは省略して、DX注記符カガ と考えたのですが、文中注記符がなければ、DXと化の間に、つなぎ符が必要ですが、この場合、DX文中注記符に続けて、化が を書いて良いでしょうか。

【A】

お考えのとおりです。この場合は、文中注記符と後ろの語との関係で考えます。文中注記符は前の語の直後に書き、後ろは分かち書きの規則に従いますので、造語要素は続けて書きます。

20.p123 3.文中注記符

文中注記符についてです。(下記の点線は文を省略しています。)
<原本>
① ・・・ 待つ耐性の閾値が低いと大変なんです。(注1 著者のHPSの本を参照)
<欄外>
注1『もしかして ・・・ 』鷲津秀樹著

② 例えばDAISY(注1)という、・・・
<欄外>
注1 デージー ・・・ 提供

点訳をする場合、原本通りにするのがよいか、文中注記符を用いるのがよいかどちらでしょうか。
文中注記符を用いる場合は(注1 著者のHPSの本を参照)の書き方はどのようになりますか。

【A】

点字の文中注記符は欄外などに書かれた注記と対照させるために用いる記号ですので、ご質問の場合は、文中注記符が適しています。
待つ耐性の閾値が低いと大変なんです。(注1 著者のHPSの本を参照)
この書き方ですが
タイヘンナンデス。■■(著者のHPSの本を参照⑤⑥数1②③)
と書いてはどうでしょうか。

21.p123 3.文中注記符

翻訳ものの小説です。原本には見出しが全くなく、場面が変わる時にページ替えを行っています。そして、それぞれの場面のなかに注記(*印)があり、注記説明は(*印)のついた語句が掲載されている左側ページの端に書かれています。
同じ場面に複数ある場合は(*)と(**)とアステリスクの数で違いを表しています。
注記の内容は、語句の説明や解説となります。

点字ではこの場合、注記説明はどのように入れるのがよいでしょうか。
原本の書き方に合わせると、場面が変わるごとに入れることになるのですが、今回は見出しが全くなく、場面の切り替え(お話のひとまとまり)をページ替えのみでしかあらわしていないので、それでよいのかどうか少し気になっています。
フォーラムには、文中注記符とその説明が支障なく見つけて読めるように…とありますので、番号を振って巻末に入れたほうが読みやすいのではないかとも考えました。
(1) お話のひとまとまりごと(場面が変わるごと)に入れる(番号は同じまとまりに複数ある場合のみに振る)
(2) 段落と段落の間に枠線を用いていれる(番号は同じまとまりに複数ある場合のみに振る)
(3) 各巻末に番号を振って入れる
考えられる方法は上記の三つとなりそうですが、如何でしょうか。

【A】

点訳書凡例で断った上で、(3)の方法がわかりやすいと思います。注の数が少なければ、(2)の方法も、注記がすぐ近くにあるという点で優れていますが、注の数が多い場合は、度々本文の流れが中断するので避けた方がよいかもしれません。

【新規】p123 3.文中注記符

本文中の語句に*がついていて、その語句の説明が欄外下方にあります。これは文中注記符を付けて説明すればいいと思っています。
ただ、さらに文中の語句に(注)とついて、章の末に筆者の説明があるのです。 語句の意味の説明と筆者の(注)とをどのように点訳したらいいでしょうか。文中注記符に番号を振って、点訳書凡例でことわるにしてもどのようにしたらいいかアドバイスをお願いします。

【A】

いくつかの方法が考えられます。
1.*も(注)も共に筆者が付けたもので、ともに章末に前から順番に書いても差し支えない種類のものでしたら、*と(注)の区別なく、出てきた順番に数字付きの文中注記符をつけ、各章の最後に番号順に説明を書いていきます。
章が変われば、また、文中注記符を1から付けていきます。

2.*と(注)をまとめてしまうのは不都合な場合、たとえば、片方は筆者注で片方は訳者注だったり、片方は筆者注で片方は編集部が付けた注だったり、片方は出典や参考文献類でそれらは別にまとめた方が分かりやすかったりした場合は、*には、1からの番号を入れた文中注記符を用い、(注)には001からの番号を付けた文中注記符を用いて区別することもできます。「てびき」p124【処理2】を参照してください。
また、(注)が章に一つだけの場合は、(注)には番号を付けない文中注記符を用いることもできます。
このように、区別して注記を付けた場合は、片方は章末ごとに説明を入れ、片方は最終巻の巻末にまとめて入れることもできます。
いずれの方法を採用しても、かならず点訳書凡例で断ります。

【新規】p123 3.文中注記符

現在点訳している本は、注記は*印の付いている語句の段落の直後にあります。
注記は長いものでは、点訳頁で2頁くらいになるものもあります。
各見出しの最後に注記をまとめて入れるより、原本記載通りの場所(語句のある段落の直後)のほうが、読み進めていく上で、わかりやすいと判断しました。
その場合も、段落と段落の間に注記を入れることになるので、枠線で囲むことになりますか。原本記載通りの位置なので、本文と区別するために、前後を1行あけにするという処理はできませんか。

【A】

段落と段落の間に注記を入れる場合に、前後1行あけでは、本文の1行あけとの区別も曖昧になりますので、枠線を用いることをお勧めします。特に、点訳して2ページにもなる注記を段落の間に入れた場合、その注記を飛ばして読みたいときに、どこから本文に戻るのかが分かりませんので、枠線で囲んで終わりの位置を明らかにする必要があると思います。
ただ、そのように長い注記を段落と段落の間にいれて、本文を中断させることが分かりやすいかどうかについては、疑問に思います。
注記と言っても、その部分を読まないと前に進めないような、本文と密接に関係した注記なのかも知れませんが、その点を検討された上での判断なのでしょうか。

22.p124 3.文中注記符 【処理1】

注の説明を本文と同じページに入れようと思っています。時々、注記符をつける言葉がページの下部になり、同じページに説明が入れられなくなってしまいます。
そんな時は、どのようにしたらよいでしょうか。

【A】

出来る限りの工夫をして、そのページの下に入れるようにします。そうしなければ、その方法を採用した意味がなくなります。
注の説明を該当ページの下に入れるのは、相当な労力を必要としますし、校正のたびに注が入らなくなったり書き換えたりする必要が出てきます。
ですので、それだけの必要がある場合にかぎり採用する方法だと思います。
プライベートな依頼などでどうしてもその必要がある場合には、点訳書凡例で断って、どうしても入らない場合は、次ページの全マス実線の下に入れていることを断るか、説明が長すぎて入らない場合は次ページの1行目に全マス実線を入れて、そのページ全体を注の説明のページにします。
1行目に全マス実線を入れた場合は、そのページに本文を書くことはできません。
古文の教科書など特殊な場合でない限りこの方法はおすすめしません。

23. p124 3.文中注記符 【処理2】

《[1-1]などの表記は、各章末に出典やURLを示しています。》とあり、
…後押しする[1-1]。 …増加しています[1-2]。といった書き方がされています。
[ ]を文中注記符にすることはできますか。文中注記符の間には数字以外は入れることができないということですが、つなぎ符が入っているこのような場合は、第1カッコを使った方がよいのでしょうか。章末には出典として、1-1、1-2というように書かれており、囲みの[  ]がないのですが、その場合文中注記符、またはカッコをつけた方がよいのでしょうか。

【A】

文中注記符の中には数字以外は使用することができませんので、[1-1]をそのままでは文中注記符にすることはできません。
ですが、この場合は、文中注記符を用いて処理するのが適していますので、1-1、1-2などの書き方を変える工夫をする方がよいと思います。
おそらく、このハイフンの前の数字は、各章の1節、2節や見出し番号などを表しているのではないかと思いますので、その区切りごとに、文中注記符の番号を付けていくことにすれば、数字だけで十分後ろの説明と対応できると思います。
各章末の注記の説明のところで、各番号の区切り目に、1節、2節などを小見出し扱いで入れるなどの工夫をすればよいと思います。
または、そのような処理ができない場合は、ハイフンの後ろの数字が2桁以内であれば、[101][102]などの3桁の数字で表すこともできます。
注記の説明を入れるところでは、「てびき」p124の例のように、文中注記符を付けて番号を書きます。

24.p125 4.星印

朝日新聞土曜版be1面に、
くまもと☆農家ハンター代表 宮川 将人さん(41歳)
とあり、以下、本文が続いて、最後の文に、
名前の「☆」にそんな思いを込めている。
とあります。この星印は、どうすればいいでしょうか。
第1星印を使っていいでしょうか? 二つめの星印は、使い分けが必要ですか。

【A】

この☆には、星印を使うことはできません。
星印は「てびき」p125にあるように、段落や箇条の「前」に用います。普通の文章では、行頭3マス目から書くことに決まっています。(挿入文などを全体に二マス下げて書く場合は、5マス目になります。)
ですから、この例のように語の間に用いられている場合は、マスあけに代えます。そして、必要な場合は点訳挿入符で、そこに星印が付いていることを説明します。
この場合は、最後の文の関係で
クマモトト■ノーカノ■アイダニ■ホシジルシ
のような、説明が必要になります。
そして、最後の文は
ナマエノ■「ホシジルシ」ニ■ソンナ■オモイヲ■コメテ■イル。
と点訳します。

25.p126 5.詩行符

詩行符のある挿入文について、『南風に乗る』という本の中に何度も詩が出てきます。
一つは、間に行明けのある(連のある)きちんとした形の詩が前後行あけと行頭字下げで挿入されているケース。これは、原本どおり、前後行あけして、インデントも付けて挿入しました。
次のケースが、詩行符を用いてカギ「 」で囲み、地の文に突っ込む形のもの。
「隣近所はこの子のことを呼んで/いずみこちゃんだの/いみちゃんだの/~」
というものです。これも原文どおり第一カギで囲んで詩行符を用いて点訳しました。
最後のケースが迷っています。
地の文と区別して前後行あけし、さらに行頭字下げされて挿入されています。
にもかかわらず、詩行符もついています。
例えば以下のようなものです

ストロンチウムだ/(改行)
ちょっと待ったと/ぼくは顔などしかめて言うのだが/(改行)
ストロンチウムがなんですかと/女房が睨み返して言うわけなのだ//(改行)
セシウムだってなんだって/食わずにいられるもんですかと/(改行)
女房が腹を立ててみせるのだ//(改行)
女房に叱られては/眼をつむり/(改行)
カタカナまじりの現代を食っている…

こういう感じです。(原本改行している場所で(改行)と書きました。)
詩行符を使っているのに改行もしているのでどう書けばいいのか悩んでいます。
原本どおり詩行符も用いてさらに原本の位置で改行して書いてよいのでしょうか?

【A】

少しでも行を節約しようとしたのではないかとも思われますが、点字の場合、詩行符類の後、改行するという書き方はありませんので、詩行符を省略して、詩行符のところで改行して、元の詩の形で書いた方がよいように思われます。

26.p127 「コラム25」

on/off はそれぞれ外国語引用符で囲って間をマスあけとしていますが、全体を外国語引用符で囲って英語点字のスラッシュを使うのは間違いでしょうか

【A】

間違いではありませんが、英語のスラッシュは、読み慣れていない方も多いので、「てびき」に書かれている方法が、一般書の処理としてはもっとも分かりやすいと思います。

27.p127 「コラム25」

外国の読み物を翻訳した原本に「何が起こることを望んで/期待していますか?」「その望み/期待は現実的ですか?」等質問になっている文があります。中点、マスあけなどで対処するのが一般的だと思うのですが言葉に置き換えることはできますか。または他にいい方法があるでしょうか。

【A】

スラッシュは、一般にはマスあけか、中点などの記号などに代えます。
この原本の場合は、原語では「or」の意味のスラッシュが用いられていて、訳者がそのまま「/」を使用しているのだと思います。
しかし、「望み」と「期待」は似たような言葉ですので、そのままマスあけや中点などで並べて書いても読みにくくはないように思います。この場合は、マスあけするか、中点を用いて並べて書くことをお勧めします。

これが、「期待」と「失望」や「on」と「off」のように、対義語であったり、二者択一を求めるような場合であれば、マスあけだけでは文の流れが不自然になりますので、何らかの工夫をしなければならないと思います。
この本で、ほかにもこのような「/」が用いられている箇所があり、文の流れが不自然になる場合には、以下のような方法が考えられます。
1.「てびき」p128の「コラム25」の「する/しない」のように全体をカギで囲む。
「コラム」の例は、原本にカギがありますが、原本に無い場合でもカギで囲む。
2.「マタワ」「or」などをカッコ類で囲んで補う。
キタイ■(マタワ)■シツボー
3.英語の中学生の学習書などでは、he[she]is~ のように、英語の角括弧を用いたり、対応する訳文に カレ(カノジョ)ワ■~デス。のように第1カッコを用いたりします。ただ、日本語のカッコ類は、英語の角括弧とは働きが異なり、前の語の注釈的説明の意味合いになりますので、このような場合以外はあまりお勧めしません。

28.p127 「コラム25」

認知症の症状を整理してある原本での記号の処理について。
①性格の変化…温和→怒りっぽくなる/陽気→陰気/活動的→無気力
②実行機能障害…何かを行なうためのプロセス、段取りがわからなくなる
スラッシュを二マスあけに代えるか、スラッシュを一マスあけにして、「温和→怒りっぽくなる」■「陽気→陰気」のように、語句の塊をカギで囲むことなどを考えてみました。

【A】

①性格の変化…温和→怒りっぽくなる/陽気→陰気/活動的→無気力
この場合は、スラッシュの位置を二マスあけにするのが、一般的な処理でそれでもよいと思います。ですが、スラッシュの位置で行が移ると二マスあけの効果がなくなりますので、
「温和→怒りっぽくなる」■「陽気→陰気」■「活動的→無気力」
と書くと、その心配もなくなり、より分かりやすくなります。
「てびき」p127「コラム25」には、《仮名の語句と語句の間や、・・・その部分をマスあけに代えたり・・・中点や読点、コンマ、カッコ類などの記号に置き換えます。》とありますので、カギ類で囲むことも工夫の一つと言えると思います。

29.p127 「コラム25」

参考文献・資料などで / が使われています。

一般社団法人 日本リハビリテーション医学教育推進機構/一般社団法人 回復期リハビリテーション病棟協会/一般社団法人 地域包括ケア病棟協会/公益社団法人 日本リハビリテーション医学会監修 久保俊一/三上靖夫総編集『回復期のリハビリテーション医学・医療テキスト』医学書院

このような原文でスラッシュとスラッシュの間でも二マスあけで点訳をしていかなくてはならないと思います。さらに/で二マスあけで点訳すると、読み手が二マスの連続で読みづらいと思います。どのような点訳をすればよいですか。

【A】

二マスあけで点訳してもよいと思いますが、このように1項目が長いと区切り目がわかりにくくなりますので、スラッシュを中点または読点に置き換えて書くとよいと思います。
「てびき」p127「コラム25」のなかの最後の段落に「仮名の語句と語句の間や、~中点や読点、~などの記号類に置き換えます。」とあります。

30.p127 「コラム25」

障害福祉に関する冊子の中に「I/4視標」「I/2視標」という言葉が出てきます。
インターネットで検索すると「1の4と読む」と書いているものがありましたが、それ以外に読み方を書いているものは見つけられませんでした。このような場合、どのように書いたらいいでしょうか。

【A】

調査された資料以外でも、厚生労働省の「視覚障害の認定基準に関する検討会(議事録)」はじめ、多くの資料に「イチノヨン」「イチノニ」という読み方が示されていますので、この読み方でよいとおもいます。ローマ数字にも意味がありますので
外大I■ノ■数4■シヒョー
外大I■ノ■数2■シヒョー
となります。

31.p127 「コラム25」

『加齢黄斑変性』尾花明著(株)CCCメディアハウス発行の点訳です。
「加齢黄斑変性(Age-related Macular Degeneration=AMD)」の書き方を教えて下さい。(=は、「てびき」p113.【処理1】が適用できるでしょうか。)
また、「ARMS2/HTRA1(Age-Related Maculopathy Susceptibility2/High-Temperature Requirement A-1)」の書き方を教えてください。(特に2か所あるスラッシュの書き方)

【A】

この場合の「=」は、前の英語の略記がAMDであることを示していますので、前を外国語引用符で囲み、一マスあけたあと外字符でAMDと書くことで「=」を省略することができます。
2箇所ともに、スラッシュの記号を用いてよいところです。
前は外字符を用いて、外大大ARMS数2③④大大HTRA数1
と続けて書いてよいと思います。カッコ内の外国語引用符の中でも、スラッシュの前後は続けるのが原則ですが、スラッシュの前後がともにマスあけを含む長い語の場合は、スラッシュの前後でマスあけしてよいという規則がありますので、スラッシュの前後でマスあけして書いた方が分かりやすいと思います。なお、スラッシュは、「てびき」p136にあるように、④⑤⑥ ③④ と二マス用います。
カッコ内は、引大Age③⑥大Related■大Maculopathy■大Susceptibility■数2■④⑤⑥ ③④■大High③⑥大Temperature■Requirement■大A③⑥数1引
となります。

32.p127 「コラム25」

一般書(ミステリー小説)の本文中に、ライター(ZIPPOライター)に絵と文字(英文)が彫られているという記述があります。
1.ライターの表面には、キャタピラーのある戦車のような乗り物の絵が彫られている。その下に 〈―2/47 MECA BASTARDS―〉の文字。2/47の意味は分からないが、“メカバスターズ”を直訳すれば“機械化歩兵やろうども”というようなことになるのだろう。
2.この 2/47 という数字は、第四七歩兵連隊の第二大隊という意味なのかしら…

2/47 は、2.の記述のとおり、アメリカ陸軍第四七歩兵連隊第二大隊を意味します。
最初の例は外国語引用符で囲み、引2/47■大大MECA■大大BASTARDS引と書きますが、2/47だけがあるときの書き方について、英語文の引用なので、引2/47引と書くのがよいでしょうか。それとも、引用ではあっても数字とスラッシュだけからなる言葉なので、外国語引用符は用いずに書くのがよいでしょうか。もし外国語引用符を用いない場合は、スラッシュの部分をどのように書くのでしょうか。

【A】

スラッシュの用法、特に数字の間のスラッシュの用法は、英語と日本語では大きく異なりますので、この場合は、数字だけでも外国語引用符で囲んだ方がよいと思います。
または、英語の部分もスラッシュを用いずに、数字をハイフンでつなぎ、数字だけ出てきた場合は、外国語引用符で囲まずに、そのまま、数2③⑥数47と書く方法もあると思います。

33.p127 「コラム25」

仮名の語句と語句の間のスラッシュについての質問です。
『ミセス・ダウト』の話で、原本に《ダニエル/ミセス・ダウトにとって・・・》とあります。
「ダニエル」と「ミセス ダウト」は同一人物なのです。この場合のスラッシュの扱いはどのようにしたらいいでしょうか。イコールと考えて、棒線でつなぐと考えますがどうでしょうか。

【A】

確かに、ダニエルとミセス・ダウトは同一人物のようです。ですから棒線でつなぐのはよいと思いますが、同一人物の間に4マスも使用するのは、大きいように思います。ダニエルすなわちミセス・ダウトというような意味ですので、ミセス・ダウトを第1カッコで囲んではどうでしょうか。「てびき」p127「コラム25」の最後の文にスラッシュをカッコ類で置き換えることも書いてありますので、他の部分に影響がなければ、カッコを用いてもよいと思います。
ダニエル(ミセス■ダウト)

34.p127 「コラム25」

小説のタイトルページに書かれている、英単語の意味が書かれた、以下の点訳の仕方をお尋ねします。

me・di・um[発音記号]
(《複数形》me・di・ums,me・di・a)
中間,中庸;媒介(物),媒質,媒体;
生活環境,生活条件;手段,方法;
霊媒

①中点は、音節の区切りと思いますが、省略して続けて書いてもよいのでしょうか。それとも一マスあけになりますか。
②カンマは読点に変更、セミコロンは二マスあけでよいでしょうか。
③原本では「霊媒」だけが改行して行末に書いてあります。原本のタイトルの意味を表していますので特別にそうしてあるのだと思います。
1行目は5マス目から、カッコは改行して3マス目から、改行して「中間」から「方法;」までは一続き、「霊媒」は改行して行末、という書き方でよいでしょうか。
④発音記号はどうしたらよいでしょうか。省略してよいか、書くべきか。
省略する場合は 点挿発音記号省略点挿 が必要でしょうか。

【A】

①英語の辞典そのものの点訳ではありませんので、1行目、2行目は音節で分けずに 一続きに書いたほうがよいと思います。
②カンマを読点、セミコロンを二マスあけで書くと、どちらが大きな区切り目なのかわかりにくいですし、行末にかかったときに、二マスあけなのかどうかがわかりにくくなりますので、カンマを中点、セミコロンを読点にするか、セミコロンのところで改行してもよいと思います。
■■中間・■中庸
■■媒介(物)・■媒質・■媒体
■■生活環境・■生活条件
■■手段・■方法
■■霊媒

③霊媒ももともとmediumの5番目ぐらいの意味に入っていますので、3マス目から書いてよいと思います。行末に書くと読み飛ばしてしまったりする恐れがありますし、行末に書くのは適していないと思います。
④mediumの発音記号は、「てびき」p129及びp243に説明のある範囲で書く事ができますので、省略しないで書いてもよいと思います。mediumの外国語引用符を閉じた後、一マスあけて発音記号符を書きます。

35.p127 「コラム25」

次の文の(/ )の部分はどのようにすればよいでしょうか。

だから現状のように「人間の男性である(/になる)こと」よりも、「人間ではなく他の生きものである(/になる)こと」のほうに解決策を見いだす。

【A】

この場合の斜線は英語的な表現で、orの意味で、カッコ内のことばに置き換えも可という用法だと思います。
このような場合、日本語では、単にカッコで囲んで書きますので、斜線は省略します。( )は第1カッコを用います。
~「人間の■男性で■ある(に■なる)■こと」よりも、■「~他の■生きも ので■ある(に■なる)■こと」の■~。
となります。

36.p127 「コラム25」

他の作品の一部を引用してある中で、
やつ(※カジキ/筆者注)を
という書き方がしてあります。カッコ内はどう扱うべきでしょうか。

【A】

ヤツ(カジキ■■ヒッシャ■チュー)
とそのまま書く書き方があります。
または、他にもこのような書き方がある場合は、文中注記符を用いてもよいと思います。点訳書凡例で筆者注は、《文中注記符を用い、各項目の最後にまとめて記した。》と断って書いてもよいと思います。
その他、筆者注が多い場合は、《筆者注には第2カッコを用いた》と断って、
ヤツ⑤②③⑤⑥カジキ②③⑤⑥②
と書く書き方もあります。

37.p128 7.空欄符号

(1)メール文テンプレートの作り方の解説中に
宛名や商品名など、その都度書き変える必要があるものは
「●●●●●」で表示するなど、視覚的に注意が向くように
して、書き換えを忘れない工夫を。
と、あります。
この「●●●●●」部分の「●」は 伏字記号以外の働きで用いられている記号だと思うので、「イツツノ クロマル」などと書くのだと思います。その際、点訳挿入符やカッコに入れて書くなどしたほうが良いのでしょうか。そのまま、記号の読みに置き換えるだけで良いのでしょうか。
(2)また、後に出てくる そのテンプレート文例中には、以下の例のように「●●●●●」や「●」が何カ所にも書かれています。
「●●●●●」の新商品発表会を・・・
日時 ●月●日(●) ●~●時
場所 ●●●●●

このテンプレート文例中の「●」部分も「イツツノ クロマル」や「クロマル」と書くのは、読みづらい気がするのですが、どのように表したら良いか、良い考えが思いつきません。点訳挿入符で断り、「⑤の点 マ」などを使用しても良いのでしょうか。

【A】

このような●は、ここに読者(使用者)が具体的な言葉や数字を入れる箇所ですので、空欄符号を用いるのがよいと思います。
点訳書凡例で、《原文で、●で表されているところは、④⑤⑥フフニ の記号を用いた。》のように断わり、空欄符号で書きます。
殆ど基本的な空欄符号を用いますが、特に長い文章を入れるような所は、「フ」の数を増やしてもよいと思います。
また、文字数が具体的に示されているような場合は、「フ」の数で調整するより、カッコで囲んで、「漢字2文字に相当する語」「仮名で2文字」などと添えた方が分かりやすいかも知れません。
ただ、点字の場合は墨字と文字数が異なりますので、あまりそこにこだわらず、●月●日も、基本的な空欄記号で書きます。

38.p128 7.空欄符号

児童書の中に謎解きクイズが出てきます。空欄に文字を入れる形です。き□ね のような形で何問か出てきます。この□の中に文字を書き入れるクイズです。学習書や試験問題等に使われる空欄を一般書の中で使えるのか、クイズも字を伏せていると解釈して伏字で表すのが良いのか、迷っております。

【A】

一般書であれば、キとネの間に空欄符号を入れてもよいと思いますが、児童書ですので、記号は用いない方がよいように思います。

き□ね でしたら、「キ」ト■「ネ」ノ■アイダニ■ハイル■数1モジ
のように、言葉に替えて書くのがよいと思います。
必要でしたら、点訳書凡例か、または適切な場所で断わってもよいと思いますが、その場で断わるとまたわかりにくくなりますので、できれば、点訳書凡例で、「クイズの部分は記号を使わず、言葉に代えました。」のように、あらかじめ、断わっておくのがよいと思います。
たとえば、「み□り」で正答が「ど」の場合は、
「ミ」ト■「リ」ノ■アイダニ■ハイル■数1モジ
「ミ」ト■「リ」ノ■アイダニ■ハイル■フタマスノ■モジ
と、二つの方法が考えられますが、それは、墨字原文の問いによって考えます。