第4章 記号類の使い方(7)

その7 体系の異なる点字表記

1.p136 1.英語 (1)

各章末に記載する2~3の参考文献は、邦訳が付記してある英文の参考文献と英文だけの参考文献があります。
「外国語引用符を用いずに行替えして書くことができる」とありますが、この処理を使用したほうがよいのでしょうか。それとも各々外国語引用符で囲んで記載したほうがよいのでしょうか。
文献の中に、以下のように、コーテーションマークで囲まれた部分とシングルコーテーションマークで囲まれた部分があります。
Nathanael J. Fast and Serena Chen, “A Simple ‘Thanks’ Can Tame the Barking Boss,” Psychological Science , October 30,2013,https://www.(以下、英文の続き略).
原文中の「“ ”」をシングルコーテーションマークに代えなくて原文のままでよいのでしょうか。

【A】

規則上は、外国語だけの参考文献の場合は、外国語引用符を用いずに書くことができます。なかにコーテーションマークがあったりすれば、さらに読みやすくなります。
ただ、日本文の一般書の中に参考文献が記載されている場合は、外国語の図書や資料だけでなく、日本語の文献が混じっていたり、ひとつの資料の中に外国語と日本語が混じっていたりします。
ですので、すべてが外国語の文献でない場合は、一つ一つ外国語引用符で囲むことをお勧めします。
外国語引用符で囲んだ中にもコーテーションマークを使用することができますので、コーテーションマークを換える必要はありません。原文の通りに書きます。「てびき」p135 【備考】(2)を参照してください

2.p136  1.英語

写真のキャプションの英文で、「/」をどうするか迷っています。
Niu Xiaolei/Ladov/PA Images とあります。写真の提供・撮影場所と思いますが、この場合全てを外国語引用符で囲み、「/」をそのまま入れるか、ぞれぞれを外国語引用符で囲み「/」の部分はマスあけをするのでしょうか。

【A】

写真に付いているのでしたら、このまま、全体を外国語引用符で囲み、スラッシュを用いる方が、誤解がないと思います。

3.p136 1.英語

参考文献の中で、巻数やページなどを省略して書いてあることがあります。
例:Vol.16. No.2. pp.171-179.
原文でVol.やNo.やpp.の後、スペースがある場合、ない場合のマスあけについて教えてください。

【A】

英語の参考文献の場合は英語点訳のルールに従うことになります。『UEBベーシックマスター』の数字の書き方などをお読みいただき、用例を参考にして点訳するようにしてください。マスあけは「基本的に」原文の通りになります。

4.p136 1.英語

日本語文中の外国語と引用文献の書き方についてお尋ねします。コロン、スラッシュの使い方です。
ディアコニ(diakoni:swe/fin)は、牧師、墓地や建物の・・・
マクロ経済学的な教義である[Ferguson 2009:170]

【A】

英語の記号のルールに従って下記のようになります。
ディアコニ(引diakoni②⑤の点■swe④⑤⑥ヤfin引)は~
コロンは②⑤の点で後ろを一マスあけます。スラッシュは、「④⑤⑥ヤ」の記号で、前後のマスあけは原文の通りとします。この場合はスペースがありませんので、続けて書きます。
[Ferguson 2009:170] この場合、外の角括弧は日本語文中のカッコですので、日本語のカッコ類(第1カッコ・第2カッコなど)を用い、前に続けて書きます。2009と170の間のコロンは、上に説明しましたとおり、②⑤の点を書き、後ろを一マスあけます。数字の間のコロンで、10:25などのように時刻を表す場合は、続けて書きますが、この場合はそれに該当しません。

5.p136 1.英語

「てびき」138ページの参考に、「8cm」と続いていれば一続きに、「8 cm」とあいていれば、一マスあける例が示されています。これは、数字とアルファベットが逆でも適用されますか?
139ページの用例にある「section 2」は原文が開いているから「section■2」で、「section2」と詰まっていたら、続けるのでしょうか?
英文のマスあけは、原則、原文のまま、ということで考えていいのでしょうか?
Lesson1、case1などなど数字までを外国語引用符で囲むときは、マスあけすることが多いような気がしていましたが、原文通りと指摘されると、続けるのかな、と思っているところです。
また、あいているような、あいていないような、というときはマスアケする方が優先でしょうか?

【A】

英語点字表記では、墨字通りのマスあけが原則ですので、英語の点訳では、ほとんど墨字通りに点訳します。それは墨字が英語表記の原則に従って書かれているという前提の上での規則です。単語ごとにスペースをあけて書く、略称や単位、記号なども英語表記のルールで書かれていることが前提になっていると思います。
アルファベットと数字の一例として、ページは「p29 p.29 p. 29」など、いずれの書き方もありますので、点訳するときは、墨字の通りに「p数29  p.数29  p.■数29」と書きます。
英語は半角で書かれているので、スペースがあるのかどうか迷う場合も多いです。よく見て判断するか、その表記の原則に従った書き方の方を選ぶしかないと思います。
英語の本を点訳する場合や、文や段落単位で英語が挿入されている場合は、上記のように書きますが、日本語の文の中に、「Lesson1」や「case1」など、アルファベットの単語が挿入されているような場合、それに上記のルールを必ず当てはめて点訳しなければならないとまでは言えないと思います。
とくに、日本語の中にアルファベットの単語を挿入する場合、アクセント的に用いられることも多いので、そのような場合は、単語でマスあけをするという原則で「引大Lesson■数1引」と点訳する方がいいと思います。

6.p136 1.英語

英文中のスラッシュの前後ろのマスあけについてお尋ねします。アメリカの2008年規則改正で、スラッシュ記号の変更とともに、スラッシュの前後ろをマスあけするかどうかは墨字に合わせることになったとのことですが、原文でスラッシュの前後ろにスペースがあれば、スラッシュの前後ろをマスあけして書くと理解してよろしいでしょうか。

【A】

英語点字のスラッシュは「④⑤⑥の点 + ヤ」の記号で、原文で前後があいていれば、一マスあけて書きます。原文で前後があいていない場合でも、マスあけを含む語句がスラッシュで区切られている場合は、誤解のないように一マスあけた方がよいようです。
ただし試験問題で、語句の選択や並べ替えの所に斜線が使われているときは、『試験問題の点字表記 第2版』1部2章2節12.に従い、斜線をコンマ(②の点)で書きます。前の語に続けてコンマを書き、コンマの後ろは一マスあけて次の語句を書きます。詳しくは、『試験問題の点字表記 第2版』を参照してください。

7.p136 1.英語

外国語引用符内で例えば2018~2019とある場合、波線は③⑥だけになるのでしょうか。日本文の場合③⑥③⑥にしますが。

【A】

外国語引用符の中は英語の点字表記になります。英語には墨字でも波線はありません。墨字で、2018年から2019年という期間を表す時には、2018-2019とハイフンを使用するのが一般的です。これを点訳すると、数2018③⑥数2019となります。
点訳に際して例えば、
原文に Louis Braille(1809-1852)とあれば、全体が英語と判断できますので、「てびき」p139のように点訳しますが、
Louis Braille(1809~1852)とあった場合は、Louis Brailleだけを外国語引用符で囲み、カッコ内は、(数1809③⑥③⑥数1852)と日本語の点字表記で点訳することもあります。
原文が英語で書いてあるか、日本語で書いてあるかによって、用いる記号も異なってきます。
ただ、墨字も英語と日本語の表記を混在させている場合もあり、
Louis Braille(1809~1852;Coupvray, France)
などと続いていれば、全体を外国語引用符で囲むのが自然ですので、その場合は、原文で波線を用いているところを、点訳ではハイフンを用いることになります。

8.p136 1.英語

注及び文献の項目に英語の文の中に『~』で囲まれた部分があり、これをふたえカギで囲むと、外国語引用符を一度閉じなければなりません。この場合は、『~』にコーテーションを使ってよいのでしょうか。文は
A. B. Wright 『Physical disability – A psychological approach』, Harper,1960

【A】

この場合、書名を囲んでいる以上の意味はないと思われますので、『~』にコーテーションマークを使用してよいと思います。コーテーションマークにすると全体を一つの外国語引用符で囲むことができます。なお、「てびき」p135【備考】(2)にありますように、外国語引用符の中にコーテーションマークがあってもそのまま点訳することができます。

9.p136 1.英語

英文のカッコの使用について
(The mean IQ of Americans: Massve gainz 1932 to 1978.(Flynn,J.R.(1984).)Psychological Bulletin,95(1),29-51.)

カッコ内にカッコが複数使用されており,会では次のように考えました。
(“The mean ・・・1932 to 1978.”■Flynn・・・,■1984■■Psychogical・・・,95 [1],29-51.)
作者名を囲むカッコと出典年数のカッコは省略し,コンマをして1マスあけ。95(1)のカッコは角カッコに変える。これでいいでしょうか。
また,「てびき4版」では,ハイフンの後の数字にも数符がつくようになっていたので,つけました。

【A】

原文全体を囲むカッコは日本語のカッコですので、第1カッコを用います。
そして、カッコの中全体が英文ですので、全体を外国語引用符で囲みます。
外国語引用符のなかは、英語点字の規則に従いますので、「てびき」p136~p137にある記号を用います。(~)は丸カッコで囲みます。丸カッコの前は一マスあけます。丸カッコの中に丸カッコが重なっても原文通りに書きます。角カッコは用途が異なりますので、(1)も丸カッコを用います。
なお、外国語引用符内では、原則として二マスあけはありません。ハイフンの後ろにも数符を用いるのは正しい書き方です。「てびき」p137(6)にある通り、数符の効力がハイフン等の記号によって終わるためです。

( )を②③⑤⑥、外国語引用符を「引」と書くと、記号の前後のマスあけは以下のようになります。

②③⑤⑥引The mean IQ of Americans②⑤■Massve gainz 数1932 to 数1978.■②③⑤⑥Flynn,■J.■R.■②③⑤⑥1984②③⑤⑥.②③⑤⑥■Psychological Bulletin,■数95■②③⑤⑥数1②③⑤⑥,■数29③⑥数51.引②③⑤⑥

10.p136 1.英語

CDラベルの中に Perfume the Best “P Cubed”というタイトルがあります。外引符を使用ですがその中に「“ ”」が使われています。英語点訳では「“”」は外引符とおなじ記号ですが外引符のなかに外引符記号が入りますが構わないのでしょうか。

【A】

外国語引用符の中であってもコーテーションマークを用いることができます。「てびき」p135【備考】(2)にありますので、ご確認ください。
ただ、CDラベルの点訳ということですので、内容が英語であることが読む方にも分かっていれば、外国語引用符を省略することも考えられます。
点字を読むことに慣れている人でしたら、最初に大文字符があることで、英語と判断できます。CDラベルの読者や依頼者と相談して検討してください。

11. p136 1.英語

英語の名言を紹介した本をUEBではなくフルスペルで点訳しています。
1.Slaveryは「奴隷」であること。-eryは抽象名詞を作る語尾で、sceneryなどがあり~
2.この~ing形は「~しつつある」の意味です。
3.語尾にer、ingを付ける。
1.と2.の-ery ~ing形はハイフンや波線があり語の一部と捉え外国語引用符で囲み、3.は語ではないので外字符で表記しましたがそれでよいでしょうか。
また「~ing」は、引③の点3個マス開けせずにing引でよいでしょうか。

【A】

原本が学生の参考書・副読本などではなく、一般書で、UEB、縮約を用いずに、「てびき」のp136~p140に準じて点訳するという前提でお答えします。
1.引③⑥ery引
2.引③③③ing引
3.ed、d、s、es、ingなどは、文字と考えて、外字符を用いて書いてよいと思います。

【新規】p136 1.英語

「DR.FEELGOOD」という曲名があります。
原本ではピリオドの後にスペースがなく続けて書かれていますが、点訳でもマスあけずに書いていいのですか。もし原本が「DR.■FEELGOOD」となっていた場合は原本通りにあけて書くのですか。
英文中のピリオドの後のマスあけや、略語の記号としてのピリオドの扱いがよくわかりません。
人名に使用されている時は、必ず後をマス開けするのは分かっていますが、それ以外の場合は、マス開けてしていいのかダメなのか。原本によってもピリオドの後に続けて書かれていたり、文字との間にスペースがあったりと違います。てびきに載っている例は「PH.D.」のみなので、参考になりません。

【A】

英語のピリオドは句読符として用いられている場合は、後ろを一マスあけます。略称に付いたピリドの後ろも一マスあけます。
ただ、一つの略称の間にあるピリオドの場合は、後ろもマスあけせずに続けて書きます。
p.m.(午後)、B.C.(紀元前)などは、一つの略称なので、間のピリオドはマスあけしないで、後ろの文字を続けて書きます。PH.D.も学術博士を表す一つの略称なので間のピリオドは、マスあけしないで続けて書きます。
略称の最後のピリオドの後ろは,特殊な場合を除いて、一マスあけます。
特殊な場合というのは,数符の直前のピリオド(No.5等の場合)です。
ご質問の「DR.FEELGOOD」は、ピリオドの後ろに空白があるように見えても無いように見えても「DR.■FEELGOOD」とピリオドの後ろ一マスあけます。
「てびき」p138の上の[参考]にある「マスあけは基本的に原文通り」というのは、文字と文字の間のことで、句読符などの記号類は、その記号の用法に従って書きます。

【新規】p136 1.英語

英語の問題集の点訳です。
Are you Ito Eri?
― Yes, I am. / No, I’m not.
(あなたは伊藤絵里さんですか。
ー はい、そうです。/いいえ、ちがいます。)
英語の部分を外国語引用符で囲むと、棒線とスラッシュの書き方がわかりません。
カッコ内の日本語の部分のスラッシュは2マスあけて書いたらいいのでしょうか。

【A】

英語の問題集の場合は、日本語の中に英単語が出てくる場合などを除き、行替えして書く英文は基本的に外国語引用符で囲まないで書きます。
この文ですと中学1年か2年の問題集と思われます。スラッシュなどの記号を用いて書くのは、理解しにくいと思われますので、それぞれの文を行替えして書いた方が分かりやすいと思います。
そして、日本文を第1カッコで囲んでやはりそれぞれ行替えして書きます。

問題集の書き方は、一般の読み物とは異なりますので、「初歩から学ぶ英語点訳四訂版」「試験問題の点字表記第2版」などを参考にしながら、「新版UEBベーシックマスター」などで、UEBの点字表記を用いて点訳することになります。

12.p137 1.英語 (5)

外国語引用符の中での終止符の使い方についてです。
参考図書には、《終止符は、すべてが大文字で書かれた文字列や略称に複数を表す sや接尾語が続く場合は、二重大文字符の効力を終了させるために終止符を挿入する。》とありますが、これ以外でも終止符は使えますか。
例えば、
AIUEo-Biz
のような場合、小文字の「o」 の前に終止符を使うことは可能でしょうか。
また、以下のような場合。
OKa-Biz
「オカビズ」と読む語で引用符と判断しました。「biz」は語例集でも引用符が使われていました。このとき、「OKa オカ」ですから、わざわざ大文字のKと小文字のa の間に、終止符をつけることはないと思い、引大O大Ka③⑥大Biz引としたいと思います。この書き方でも大丈夫でしょうか。

【A】

大文字と小文字が混じった綴りの場合、二重大文字符を用いる書き方と、個別に大文字符を付ける書き方のどちらもできるような時は、意味のまとまりのなかに記号が割り込まない書き方を選びます。
この例として、「てびき」には
TVOntario があり、この場合、引大大TVO⑥③ntario引 と書くと、TVとOntarioのまとまりであることが崩れてしまいます。ですから終止符は用いず、「てびき」の例のように書きます。
BSc(理学博士 bachelor of science)も、英文の中では、二重大文字符は用いず、大B大Sc と書きます。
このように考えると
AIUEo-Biz の場合は、AIUEoの羅列であって、AIUEとoのまとまりではありませんし、OKa-Bizは、Kaを分けると不自然になりますので、共に、二重大文字符を用いないで、単独の大文字符をそれぞれに付け、終止符を用いないようにした方がよいと思います。
引大A大I大U大Eo③⑥大Biz引
引大O大Ka③⑥大Biz引
となります。

13.p137 1.英語 (6)

英語の参考文献の年月日の書き方についてお尋ねします。英語点字のマスあけは基本的に原文通りということですが、次の場合どのようにするのがよいのでしょうか。
全て外国語の参考文献です。
DW『We are・・・・・』22.11.2018
22.11.2018の年月日の書き方ですが、原本の参考文献がほとんど外国語で書かれており、数も多いのですが、年月日の書き方がそれぞれ異なっています。ピリオドが用いられているもの以外に、3/18/2020と斜線が用いられているものや、2020-03-15とハイフンが用いられているもの、30 apr 2019といったものがあります。
『初歩から学ぶ英語点訳』p129には、「日付を略記する場合は、墨字で斜線などが用いられていても、点字ではハイフンを使う」とありますから、3/18/2020 は斜線を使わず、 数3-18-2020とハイフンを使い、ハイフンの後は数符を使わず書けばよいということでしょうか。また、「斜線など」という書き方がされていますが、ピリオドが使われているものもハイフンにした方がよいということはありますか。

【A】

英語の年月日の書き方は、原文でピリオドが用いられていれば、ピリオドで一続きに書きます。ピリオド(②⑤⑥の点)の後ろは数符を省略します。
数22②⑤⑥11②⑤⑥2018
「初歩から学ぶ英語点訳第4版」p129には、ご質問のような記載がありますが、現在一般書の英語点字は、「初歩から学ぶ英語点訳第4版」に書かれている表記を基本としてはいますが、数字と一部の記号の書き方はUEBの表記を取入れるという変則的な方法を採用しています。ですから、これだけ読めばよいというお勧めできる参考書がない状況です。
「初歩から学ぶ英語点訳」ではハイフンの後ろは数符を省略することになっていますが、現在の一般書の英語点字の数字の書き方ではハイフンの後ろには数符を用いることになっていますので、ハイフンを用いた方法をお勧めせずに原文通り、ピリオドを用いることをお勧めします。
英語の場合は原文通りが基本となりますので、年月日に関しても、ピリオドが使われている場合は、先の回答でお示ししたような書き方で、スラッシュが用いられている場合は、「てびき」p136のスラッシュ(④⑤⑥ヤ)を用いて、数3④⑤⑥ヤ数18④⑤⑥ヤ数2020と書き、ハイフンを用いて書いてあれば、ハイフンを用い、ハイフンの後ろに数符を入れて数字を書くのがよいと思います。
数字と記号の関係は、「てびき」p137 (6)を参照してください。

14.p138 1.英語 [参考]

英語で書かれた参考文献です。
・・・・Vol.9, No.5 となっています。
ピリオドのすぐ後に数字があるように思えるのですが、その場合は「てびき」p138、[参考]、「英語点字ではマスあけは基本的に原文通り」という事から、Vol Noのピリオドの後はマスあけをしないで続けて数字を書くという事でよいのでしょうか。
p.5となっていたらマスあけせず、p. 5となっていたらマスあけするという理解で正しいのでしょうか。
「てびき」p46、4.の【処理】にはアルファベットに省略符としてのピリオドがついているときは数字との間を区切って書くとありますが、これは日本語の文中でのことでしょうか。

【A】

お考えの通りです。p46は日本文の中に、外字符を用いて書くときの方法です。
英語点字では、p138の[参考]のように書きます。
とくに、このような場合のピリオドと数符の間は、英語点字では続けて書く方が原則ですので、原文に従って書きます。

【新規】 p138 1.英語 (7)

ロシア語の点訳の書き表し方についてお尋ねします。
「プーチンの実像 孤高の『皇帝』の知られざる真実」を点訳しています。
文中に「ロシア語の否定詞 「He」がはいっており、・・・
と、あります。書き表し方は「外大He」で良いでしょうか?

【A】

ロシア語の「No」ですので、外国語引用符で囲み、「てびき」p240 ロシア語の文字を参考に、外引ツラ外引と書くのがよいと思います。原文に「ロシア語の否定詞」とありますし、発音も「ニエ」なので、特に断る必要は無いと思います。

15.p138 1.英語 【備考】

一般の本で、1カ所ハングルが出てきました。ハングルは点字ユーザーの方になじみがあるとは思えないので、ルビ扱いとして、ハングルに相当する点字を書いてから第1カッコをつけて意味を書いてよろしいでしょうか。『韓国語点訳のてびき 2012年版』をもとに、ハングルを書き表すことはできます。

【A】

ハングルを点字で書き表すことができても、一般書の中では、それを読める方はごくごく一部の方に限られます。その読みがわかれば、読みを仮名で書いて、カッコ内に意味を書くのがよいと思います。1カ所だけでも、点訳書凡例で、「原文にあるハングルは省略して発音を仮名で書いた」ことを断ります。ハングルで書いた場合も、点訳書凡例で断るか、ハングルを書いた後に、点訳挿入符でハングル表記であることを断る必要があります。「てびき」p138【備考】を参照してください。

16.p138 1.英語 【備考】

ロシア語・アラビア語・韓国語などについて、原文表記で点訳するか、発音を調査して仮名で書き表すとのことですが、原文中に訳があれば点訳書凡例で断って、原文の表記は省略してよろしいでしょうか?

【A】

訳が付いていて、文脈上支障なければ省略していいと思います。

17.p138 1.英語 (7) 【備考】

ロシア語点字についてお尋ねします。原本『ロシアを決して信じるな』に参考文献が20あるのですが、すべてロシア語表記になっています。また、ロシア語で書かれた参考文献の中に英語の単語や単独のアルファベットの大文字が混じっています。その場合どのように書けばよいのでしょうか。

【A】

この原本は、新書版で一般書になると思います。専門書の場合は、ロシア語の点字本を世界中から探して参考文献を読まれる方もおられるかもしれませんが、一般書ではそこまで読む方はいらっしゃらないと考えてよいと思います。
点字のロシア語を読む方も日本に何人おられるか分かりませんので、この参考文献は省略して良いと思います。
点訳書凡例で「参考文献が20挙げられているが、すべてロシア語の原文のため省略しました」のように断ればよいと思います。

18.p139 1.英語 「コラム26」

点訳中の「仮病の見抜きかた」國松淳和著の中に「11β-水酸化ステロイド脱水素酵素(11β-hydroxysteroid dehydrogenase)」という英文が出てきます
てびきP239でβは外引符の中では用いることは出来ませんとあります。そうなると外引符はhydro・・・からで良いですか。その場合11βのつなぎ符に続けて外引符で英文を書いてよいのでしょうか?

【A】

「てびき」p239のギリシャ文字は日本語の中でのギリシャ文字なので、外国語引用符の中で用いることはできませんという意味になります。
英語では、以前は文字の前に②の点、大文字は④⑥の点を付けたのですが、UEBでは文字の前に④⑥の点、大文字の場合は、その前に大文字符を付けることになりました。
このようなギリシャ文字が原本に多く使用されている場合は、点訳書凡例で断って、英語のギリシャ文字を使用してよいと思います。その場合一般書でしたら以前のギリシャ文字の方がなじみがあると思います。
引数11②b③⑥hydroxy~引 となります。
点訳書凡例には、「外国語引用符の中のギリシャ文字には、②の点を前置した」のように断ればいいと思います。

ギリシャ文字が出てくるのが、この1カ所だけの場合は、少し書き方が不自然になりますが
数11外④b③⑥引hydroxy~引
と書くことになります。

19.p140 2.ホームページやEメールアドレス (4)

長いホームページの行を移す場合、『区切りの良い箇所(ドッド、スラッシュの後ろ、アットマークの前など)で分け、…』とあります。
以下のようにドッド、スラッシュの記号の後ろがハイフンでつないである場合、どのようすればよいでしょうか?
*1 https://hbr.org/2014/09/how-to-deal-with-bullies-at-work
行頭に文中注記符を書きます。

【A】

アドレスの行移しは、コロンや疑問符のような二マスの記号を分断することはできませんが、それ以外は、行移しを禁止する厳密なルールはありません。
ただ、読みやすさを考慮して、区切りのよいところで行うようになっています。ですから、ドット、スラッシュ、アットマーク等以外でも、「fukushimakenshakyo」のようにアルファベットが続いている場合でも、一般にマスあけしたいようなところで行移しをすることもあります。
ご質問のアドレスの場合は、ハイフンの後ろで行移しをして構いません。

20.p140 2.ホームページやEメールアドレス

アドレス中に数字が多数連続していて、数字の途中で行を変えざるを得ない場合、どのような処理をすればよいでしょうか。行末つなぎ符は数式符号であるため使用ができないのでしょうか。行継続符の次に数符は用いず数字を書いても構いませんか。アルファベットとの混同はされないでしょうか。

【A】

規則上は、「行継続符は状態に影響を及ぼさないので、行が移っても前の行の状態は変わらない」ので、数字の途中で次行に移り、次行行頭に行継続符を書いたあとは、数符を書かずに数字の途中から書くことになります。しかし、次行に移ったときに、本当に数字の続きとして読めるのかと心配になるのも分かります。
そこで、日点委の専門委員の方に照会したところ、「規則上は数符を書かなくてよいのだが、そこに数符を書いても弊害はないので、数字があまりにも続いて誤読されないか心配な場合は、次行の行継続符の次に数符を再び書くという配慮をしてもよい」という複数の方のご意見をいただきました。
あくまでも読みやすさへの配慮として、数字があまりにも長くて、どうしても数字の途中で行移しをしなければならないような場合は、次行の行継続符の後ろに数符を書いてもよいでしょう。

【新規】 p140 ホームページやEメールアドレス

Eメールアドレスの途中で行替えする場合、アンダラインを次行行頭に書いてもよろしいのでしょうか。オーバラインは次行になってます。

【A】

アドレスは、できるだけ区切りのよいところで行移しします。
ハイフン・アンダライン・ピリオド(ドット)・スラッシュなどは、後ろのまとまりとの区切り目に用いる記号ですので、その後ろで行移しを行い、アットマークやオーバライン(チルダ)は後ろのまとまりの先頭に置かれる記号ですので、その前で行移しをするのがよいと思います。
ですので、アンダラインは次行の先頭には置かず、前の行の最後に書いた方がよいと言えます。
なお、「てびき3版Q&A第2集」Q110も参考にしてください。

21.p140  2.ホームページやEメールアドレス

情報処理点字記号についてお尋ねします。
「てびき4版」には、「ホームページやEメールのアドレスを書く場合は、情報処理点字記号を用いて書く。」とありますが、ID やパスワード、アカウント名などはどの様にすればよいのでしょうか。情報処理点字記号を使ってよいのでしょうか。それとも外国語引用符を使うのでしょうか。
今点訳している原本に「かもめ★百合」、「シフォン?ケーキ」というハンドルネームが出てくるのですが、★や?はどのように点訳すればよいのでしょうか。マスあけにしてよいのでしょうか。

【A】

IDやパスワード、アカウント名にも、情報処理だけに用いられる特殊な記号が含まれている場合は、アドレス囲み符号で囲んで書くことができます。
ただ、数字とアルファベットだけのパスワードや仮名・漢字が含まれたアカウント名などは、読みやすい書き方を選んで書いた方がよいと思います。
「かもめ★百合」「シフォン?ケーキ」などのハンドル名は、「カモメ■ユリ」「シフォン■ケーキ」と読みを書いた上で、間に「黒い星印」「疑問符」があることを知らせる必要がある場合は点訳挿入符で説明するのがよいと思います。

22.p140 2.ホームページやEメールアドレス

TwitterアカウントのユーザーID(表示名の下に記載される、@May_Roma、@nhk_nehorin、@atsushilonbooなど)は、アドレス囲み符号で囲むのでしょうか。
以前、フォーラムに寄せられた「IDもアドレス囲み符号で囲むのか」という質問に対して、「情報処理点字符号特有のものが含まれていれば、アドレス囲み符号で囲む」という回答でしたが、「@」は情報処理以外でも使われるようになり、「_」は含まれないこともあるため、「情報処理に特有」と言えるのかがわからなくなりました。

価格.com、お名前.com、ヨドバシ.comなど、仮名と.comが連続するサイト名は、「価格」「お名前」「ヨドバシ」のあと、マス開けなしでアドレス囲み符号を使用した「.com」と続ければよいのでしょうか。
以上、ご教示お願いいたします。

【A】

最近はこのような表現が多くなり、アドレス囲み符号で囲むかどうか迷うことがしばしばあります。
ただ、4章の「その4 伏せ字とマーク類」にあるアットマークは、メールアドレスやIDの@に使用するためのものではありません。用法が異なりますので、ユーザーIDなどに用いることはできません。
@May_Roma、@nhk_nehorin、@atsushilonbooなどのユーザーIDはアドレス囲み符号で囲んで書きます。ユーザーIDなどでも、アルファベットだけで書かれている場合は文脈によっては、外国語引用符で囲んで書いてもよいと思います。

カカク、オナマエ、ヨドバシなどの後を一マスあけて、アドレス囲み符号で囲んで書きます。価格.com、お名前.com、ヨドバシ.comなどは、正式なアドレスではなく、サイト名ですので、マスあけをして構いません。
お名前.com の正式アドレスは、https://www.onamae.com です。このアドレスを書く場合は、全体をアドレス囲み符号で囲んで書きます。

23.p140 2.ホームページやEメールアドレス

フランスのドメイン(google.fr) というとき、google.fr は、外国語引用符で囲むのでしょうか。それともアドレス囲み符号を使うのでしょうか。

【A】

ドメイン名は情報処理の用語ですので、アドレス囲み符号を用います。IDやパスワード、アカウント名などで、アルファベットと数字だけのような場合は、外国語引用符を用いることもできますが、ドメイン名にはドット(ピリオド)が入っていますので、アドレス囲み符号を用いて、「てびき」p140~p141に従って書くことになります。

24.p140 2.ホームページやEメールアドレス 【備考1】

情報処理記号の中に、バックスラッシュの点字記号がないのですが、バックスラッシュの点訳はどうしたらいいのでしょうか。バックスラッシュとは、スラッシュ記号の向きが逆のもので、パソコンのオペレーションシステムにコマンド入力をする際によく出てくるものです。現在点訳している本に、「こんな感じの構文みたいなものを打ち込んでました」と紹介的な感じで1箇所出てくるだけなのですが…。

【A】

バックスラッシュは円記号と同じで、①②④⑥の点になります。
バックスラッシュと円記号は、コード番号が同じですので、同じ記号になります。
「数学・情報処理点字表記解説2019年版」p76に記載がありますので、参照してください。
なお、念のため書き添えますが、この記号はアドレス囲み符号の中でのみ用いられる記号です。

25.p141 2.ホームページやEメールアドレス 【処理】

一般書の中に、以下の英語の部分があります。
“State of the Global Workplace Report 2013,” Gallup,
http://www.gallup.com/services/178517/state-golbal-workplaca.aspx.
この場合、日本の情報処理点字記号を用いてアドレスを点訳すると解しました。
処理の仕方として、
引コーテーション大state・・・で始めて、Gallup, の後ろを一マスあけて、http:から aspx. までを、アドレス囲み符号で囲んで書き、最後に外国語引用符の閉じ記号を書くのでしょうか。
それとも、Gallup, で外国語引用符をいったん閉じて、アドレス囲み符号を用いて点訳するのでしょうか。
また、「てびき」p135 (3)にあるように、英文中に、日本の情報処理点字記号を用いていることを点訳書凡例等で断ったほうがよいのでしょうか。

【A】

ご質問の文は、一文ですので、全体を外国語引用符で囲みます。
引コーテーションマーク大state・・・で始めて、Gallup, の後ろを一マスあけて、http:から aspx までを、アドレス囲み符号で囲んで、その後に文の終わりを示すピリオドを書き、最後に外国語引用符の閉じ記号を書きます。
一般にURLの最後にドットはつかないようですので、これは文の終わりのピリオドと思われます。
また、「てびき」p141 【処理】にあるように、一般書の中の英語部分にURLやEメールアドレスがある場合、日本の情報処理点字を用いて書きますので、点訳書凡例などで断る必要はありません。

26.p140 2.ホームページやEメールアドレス

以下の点線の部分の処理はどうなるでしょうか。
https://togett……。
このURLには続きがありますが、その部分を点線で表しています。
togettで情報処理の囲みを閉じてしまうと、意味が違ってきてしまうと思います。
伏せ字をxxx (エックス)という処理はありますが、xxx に置き換えるのも違和感です。

【A】

https://togettで一度アドレス囲み符号を閉じて、一マスあけて点線を書くしかないと思います。
この書き方で、URLの後半が省略されていることが伝わりにくいと思われる場合は、アドレス囲み符号を閉じた後一マスあけて点訳挿入符で「アドレスの続きは省略」「これ以降省略」などと書くのがよいと思います。
アドレス囲み符号の中では、一般の記号や語句を用いることができませんし、プログラミングでコメントを入れるときの記号などはありますが、アドレスには用いることができませんので、上記のような方法しかないと思います。

27.p140 2.ホームページやEメールアドレス

原本に次のようにあります。
(邦訳「敵を支持者に変える:『助言を求める』ことの3つの効果」DHBR.net,2014年11月5日)
DHBR.net, はどのようにしたらよいのでしょうか。「点訳のてびきQ&A第2集」のQ100 p60にある「@Nifty 」「.com」のように情報処理点字を使用してよいでしょうか。

【A】

DHBR.netは、URLではなく出版先を示しているようですので、全体を情報処理点字記号で書くのは適していないと思います。
DHBRは、DIAMONDハーバード・ビジネス・レビューの略ですので、外字符を用いることになります。また、「.net」は、アドレス囲み符号で囲んで、情報処理点字記号で書きます。
外大大DHBR■⑥引②⑤⑥net⑥引
(⑥引 はアドレス囲み符号、②⑤⑥はドット)

少し不自然さはありますが、記号の規則通りに書くと上のようになります。

28.p141 2.ホームページやEメールアドレス 【処理】

英文中の#(ハッシュタグ)はどのように表したらいいでしょうか?
出典:Fast Facts: 10 facts illustrating why we must #EndChildMarriage
「表記法」や、「てびき」の中に、該当する記号を見つけることができませんでした。
【A】
二つの方法があります。どちらの方法を採用しても、点訳書凡例か点訳挿入符で断って書きます。
1.#EndChildMarriageを日本語のアドレス囲み符号で囲んで書く。#は①④⑥になります。
2.#EndChildMarriageをUEBのwebページの書き方で書く。この場合、囲み記号はなく、#は④⑤⑥に①④⑤⑥になります。
ただ、#EndChildMarriageは、マス数が多いので、すべて続けて書くと単語の区切り目のどこかで行移しする可能性がでてきます。そのときに、1.の場合の行継続符は次行の行頭に④の点で、一般書でもなじみのある書き方ですが、2.にすると、UEBの行継続符は上の行の行末に⑤の点となり、一般になじみのない書き方ですので、このことも断る必要があります。

29.p140 2.ホームページやEメールアドレス「コラム27」

アドレスの一部に、YAMADAHanakoやTVOntarioがあった場合、どのように書くのがよいでしょうか。
英語の大文字と小文字の区別と同様でしょうか?
大大YAMADA大Hanako
大大TV大Ontario
それとも小文字に変わるところで小文字符を使いますか?
大大YAMADAH小anako
大大TVO小ntario

【A】

大文字符を「大」、小文字符を「小」で表しますと、情報処理点字記号体系では、機械的に
大大YAMADAH小anako
大大TVO小ntario
となり、このように書いてよいのですが、数学・情報処理点字の専門家に伺ったところ、英語表記のように書いても間違いではなく、むしろその方が、意味が理解しやすく読みやすいとのことでした。
大大YAMADA大Hanako
大大TV大Ontario
点訳フォーラムとしてもこちらの書き方をお勧めします。

30.p141 3.数学記号

『数学・情報処理点字表記解説 2019年版』p66についてです。連立方程式などで数式の番号を行末に書く場合の点線について、1行に入らない場合、次行の一マス目から長い点線を書くことになりますか。目次のように15マス目からにした方がよいでしょうか。

【A】

『数学・情報処理点字表記解説 2019年版』p66《注意》は今回新たに書かれた部分ですが、数式番号まで1行に入らない場合の書き方については特に決まっているわけではありません。
1.数式が1行近くになる場合は、数式を1行に入れてしまわないで、等号などの関係記号の前で行移しをして2行に書くことによって、点線と数式番号を2行目の行末に入れる方法
2.数式を1行に入れて、二マスあけて数式番号が入る場合には、点線を書かずに、二マスあけて数式番号を入れる方法
3.目次の書き方と同じように、次行の15マス目から点線を書いて、数式番号を行末に書く方法
などの書き方があり、どの書き方でもよいことになりますが、点訳フォーラムとしては、1.2.3.の順にお勧めします。

31.p141 3.数学記号

下記の文章の数字表記に迷っています。
《研修者がデータの半端な部分(0.0000…1のような端数)を切り捨てて》
この、「0.0000…1」は点線(②の点)を使い「数0.0000■…■数1」と書くのでしょうか。少し違和感を感じますが、他の書き方はありますか。

【A】

数式の省略を表す点線は、②②② で一つの数式内では続けて書きますので
数0②0000②②②1
となります。最後の1も、0.0・・・ に含まれる数ですので、数符は省略します。

一般文章中ですが、数学記号を用いないで書くことはむずかしいですし、この場合は、特殊な記号ではないので、このように書くのがよいと思います。

【新規】 p142 3.数学記号 【備考】

数学の記号の√3の書き方を教えてください。

【A】

一般文章中に、これだけが単独で書かれてある場合は、数学記号は用いずに、「ルート■数3」と読むように書くのがよいと思います。
数学記号を用いて書けば、前後を一マスあけて
⑤⑥ヨ数3
となりますが、ルートの数学記号は、プラスやカケルなどの一般的な数学記号ではありませんので、 ⑤⑥ヨ数3■(ルート■数3) のように説明を入れた方がよいと思います。
一般書で、ほかにも、数学記号が多用されている原本の場合は、点訳書凡例で断るなどの工夫が必要になります。

32.p142 3.数学記号 【備考】

「=」についてお尋ねします。
原本に、5元(当時、1元=約12円)という文があります。このような場合、「1元は約12円」と点訳してもよいのでしょうか。「てびき」p113には棒線に置き換えるか文脈によってはイコールと書くとありますから、「=」を「ワ」とするのは間違いでしょうか。それとも「てびき」p142【備考】の、特に記号で表記する必要がない場合は、数学記号を言葉に代えて書くという事に当てはめれば「ワ」と書いてよいという事でしょうか。
棒線でも「ワ」でもどちらでもよいと考えてもよいのでしょうか。

【A】

「てびき」p113【処理1】は、語句が「=」でつながれている場合について述べており、p142は、数式の「=」の場合を述べています。1元=約12円は、p142に当てはまりますので、「ワ」と書いてよい場合です。
数式の「=」は、棒線、「イコール」「ワ」のどれも用いることができますので、文脈や読みやすさから判断してください。

33.p143 4.単位記号

AμSv/hの場合、数値のAと単位のμSv/hの表し方ですが、
外大A外μ大Sv/h
外大Aμ大Sv/h
外大A■外μ大Sv/h
どの書き方がよいのでしょうか。単位を仮名で表した方がよいでしょうか。

【A】

同じ⑤⑥の点でも、アルファベットのAに付ける場合と、単位に付ける⑤⑥の点では働きが異なりますので、アルファベットのAに付けた上で、単位が始まるときにも⑤⑥の点を付けます。
外大A外④m大Svヤh
となります。
原本の内容やジャンルにもよりますが、ほかにも単位記号で表す単位が出てくるような原本の場合は、単位記号を用いて上記のように書いてもよいと思います。
他に、単位や科学・数学記号などが出てこない一般書の場合は、
毎時■外大A外④m大Sv
毎時■外大A=マイクロシーベルト
と書いてよいと思います。
原本のジャンルや用語、文脈などで判断してください。

34.p145 5.理科記号

化学式を囲むカッコについて 文中に「~によって、グルコン酸(C2H12O7)に変換されます」という一文があります。「7」は下がり数字「7」になりますので②③⑤⑥が二マス続くことになります。他のカッコに替えても結果は変わりません。グルコン酸の他にもカッコで囲んだ箇所は数か所ありますが問題はありません。この場合、グルコン酸C2H12O7のようにカッコを外すことは可能でしょうか。また、他にどのような対処方法が考えられるでしょうか。

【A】

カッコを外して書くのがよいと思います。化学式には下がり数字が用いられますので、記号類と重なることが多くなります。その場合、誤読のないように、カッコ類や読点などを適宜省略する工夫をした方がよいと思います。

35.p145 5.理科記号

一般文章中の数式の書き方についてお尋ねします。以下のように数式がカギで囲まれている文章があります。
あなたの方程式「E=mc2」のように膨大なエネルギーを…
この場合、閉じカギの後ろのマスあけについて、
a.数式の書き方の原則に従って一マスあけ
b.日本語のカギの書き方に従って続けて書く
c.カギを省略して数式を書く
どの方法で処理すればよいでしょうか。

【A】

c.の方法がよいと思います。この場合のカギは、数式だけを強調していますので、点字では、なくても文脈上誤解をすることはありません。むしろカギがあるために、数式かどうかが紛らわしくなり、読みにくくなると思います。
ご質問にある通り、4版から、文章中に数式を書き表す場合の前後のマスあけが、原則として一マスあけ(p141 3.(2)参照)に変更されていますのでご注意ください。

36.p145 5.理科記号

英文中の NO2 (2は下付き文字)をどう表せばいいでしょうか?
以下の書名のタイトル中にあります。

National Patterns in Environmental Injustice and Inequality: Outdoor NO2 Air Pollution in the United States

日本語の理科記号を使ってはいけないのではないかと思ったのですが、ではどうすればいいのか、わからないでいます。

【A】

一般書については、理科記号も情報処理用点字記号同様、日本の理科記号を用いることが、お勧めになっています。「初歩から学ぶ英語点訳四訂版」p159の記載をそのまま用いてよいと思います。
ですから、⑤⑥大No②③ となります。

37.p145 5.理科記号

一般書の中の理化学用語で、ポリリン酸Na、メタリン酸Naなどはどう書いたらよいのでしょうか。

【A】

一般書でほかに化学記号が出てこないのであれば、Naを化学記号を用いないでナトリウムと書いてもよいと思います。ポリリンサン■ナトリウム、メタリンサン■ナトリウムとなります。ほかにも化学記号が用いてあって、仮名で書き表しにくい化学記号も含まれるような場合は、ポリリンサン■外大Na メタリンサン■外大Naと書くことになります。

38.p145 5.理科記号

広報記事に“CO2”が出てきたとき、「てびき」の記載を参考に《⑤⑥ 大Co2》と点訳しました。そのとき、広報なので理科記号の必要はないのではないかとの校正のアドバイスを受け、《⑤⑥ 大大CO数2》と訂正しました。理科記号を用いるかどうかは、ケースバイケースがあるでしょうか。

【A】

二酸化炭素は、外大Co②③ と書きます。これは、一般書でも広報でも書き方は同じです。もし広報誌などで理科記号を使わないで書く方針であれば、仮名で「数2サンカ■タンソ」と書くようにします。
外大大CO数2と書くと、二酸化炭素を示すことにはなりません。