第5章 書き方の形式(4)

その4 表や図の書き方

1.p174 1.表の書き方

「てびき」p174からの表や図の書き方について質問いたします。
点訳挿入符で点訳上の処理事項を書いた後、必ず1行あいていますが、これは必ず必要なのでしょうか。また、点訳挿入符が終わり、次ページに移る場合、次ページ最初に1行あけは必要でしょうか。

【A】

「表記法2018年版」の編集委員会の過程で、表の注記を入れた後は、1行あけることにしましょうという合意があり、「表記法」ではすべて1行あけとなりました。
これを受けて、「てびき」でも点訳挿入符で点訳上の処理事項を書いた後はすべて1行あけにしています。このようなことから、点訳挿入符を閉じた後は、1行あけることをお勧めします。
ただ、ページが変われば、次ページの最初の行はあけなくていいと思います。

【新規】 p174 1.表の書き方

表についての質問です。今校正をしていますが、指摘してよいのかわからずお尋ねします。
(1)原本に日本の世界遺産一覧と書かれていて文化庁のホームページ掲載の一覧があります。前後に文章があるのではなく独立した形で書かれています。ただし目次に掲載はされていません。点訳者は枠線で囲まず、「日本の世界遺産一覧」を見出しとし、次行に点訳挿入符でどのように書くかを説明した後それぞれの遺産名を書いています。そのあとにも[日本遺産リスト]があるのですが同じように書かれています。こちらはページ数が多く点字で40ページほどあります。表は枠線で囲んで書くと思っていましたが、一般の文章を書くように書いてもよいのでしょうか。
(2)「日本の世界遺産一覧」のNo.の書き方についてです。点訳者は「数1■■」と2マスあけにしています。原本の数字にピリオドはありません。見出しの場合は、数字の後ピリオド、ひとマスあけより2マスあけの方が大きな見出しになるということですが、表などの場合、数字の書き方の基準を教えてください。
(3)星印についてです。「日本遺産リスト」の一部の自治体名の後に※,△、○印が付いていて、※は2018年5月24日。△は2019年5月20日追加認定。○は・・・。という説明があります。てびきの星印(4)には第3星印、文中注記符を用いて書くことができるとし例が載っていますが、印が3種類ある場合はどのようにすればよいでしょうか。
(4)「日本の世界遺産一覧」に「ル・コルビュジエの建築作品」があります。所在地が2段になっていて東京都の下に※フランス、ドイツ、スイス、…と書かれています。この※はどのように書けばよいでしょうか。※の説明はありません。

【A】

(1)「てびき」には、「本文との区別を明らかにするため、表の前後を枠線で囲む」とありますが、ご質問の「日本の世界遺産一覧」「日本遺産リスト」は、点字で40ページにも及ぶもののようです。とするとこれは、枠線で囲む効果はありませんので、囲んでいないことを校正の対象にはしなくてよいと思います。ただ、これは本文とは異なる資料ですということが分かるようにした方がよいですし、この一覧が本文の間に挟まれていると本文の流れが途切れて、この表は飛ばして、まず本文だけを読みたいという方にも不親切になると思います。考えられる方法としては、点訳書凡例で、《原本○○(例えば、第○章)に「日本の世界遺産一覧」「日本遺産リスト」があるが、この表は、最終巻の巻末(第○巻○○ページから)に掲載した。》と断って、本文(あとがきも)が終わったところでページを替えて書き、点訳書の目次にも見出しとして立てるのが分かりやすいと思います。
(2)表の中や箇条書きの番号などには、1■■ 1.■ (1)■ のどれを用いても間違いではありません。原本の書き方に準じてもよいですし、他の見出しとのわかりやすさを考えて、原本では裸数字でも(1)を用いるなど、特に決まりはありません。
(3)後ろに※、△、○などが付いている場合、必ずしも星印を用いなくてもよいと思います。この場合、たとえば、数字付きの文中注記符で区別する方法もあります。
※ は、文中注記符1、△は、文中注記符2、○は、文中注記符3などにして、文中注記符の説明をいれればよいと思います。この表に別に数字付きの文中注記符が用いられている場合は、01、02、03などの番号を付けることもできます。
または、※は2018年、△は2019年の追加認定であれば、自治体名の後ろに第1カッコで囲み(数18)(数19)(数20)などのように入れることもできます、もちろん《自治体名のカッコ内の数字は~》のように、説明を入れます。
(4)※の場合、多くは追加説明です。この場合も追加説明ですので、東京都のうしろに、第1カッコで囲んで(フランス、ドイツ、スイス・・・)と書くのがよいと思います。※に星印を用いると、必ず行替えして書かなければなりませんから、レイアウトが崩れて読みにくくなる場合が多いと言えます。

【新規】 p175 1.表の書き方 (2) ②

表の項目が長く多いとき、略記したことを示す方法で、以下のようにしたものを見たことがあります。間違いではありませんか?
点挿で「表中の略記は次のとおり」と書き、次行から略記したものと元の項目の間を棒線でつないで、1項目ずつ改行していきます。
もしこのようにするなら、点挿は前述の部分だけでいいですか?あるいは最後の項目の行末に付けますか?

【A】

表や図の書き方は、点訳挿入符で囲んで説明しますが、 「表中の略記は次のとおり」を点訳挿入符で囲み、改行して、略記の仕方を書いていく書き方もあると思います。
元の語が長く、略記が多い場合などには、分かりやすいと思います。
また、断ってあることによって、これは点訳に際して書いた部分であることが分かりますので、特に枠線で囲んだ表や図の中では、項目の最後まで点訳挿入符で囲まなくても問題はないと思います。

2.p175 1.表の書き方 (2)

点訳挿入符を用いて点訳上の処理事項を書く際、点訳挿入符内で小見出し符を使用することは可能でしょうか。

【A】

小見出し符は、3マス目から書き始める見出しに付ける記号ですから、小見出し符の記号そのものを点訳挿入符の中に用いることはできません。
点訳挿入符の中では、表現を工夫して、《揚げ物の種類を小見出しとし、温度、時間の順に記す。》のように書くなどすればよいと思います。

3.p175 1.表の書き方 「コラム32」

表の書き方についてです。校正をしていますが校正で指摘してよいのか判断に迷っています。
(1)労働市場訓練プログラム終了後の状況という表です。
((項目■■90日後■180日後の■順に■記す。単位はp))という点挿があり、
就職■■15.9■18.6
失業■■13.6■10.4
といった書き方で6項目あります。
数字の間のマスあけですが、一マスあけが不都合な理由もないので、一マスあけにしたということですが、こういう場合二マスあけか読点を入れると思っていたのですが、一マスあけでよいのでしょうか。
もし、二マスあけする場合は、点挿でも90日後■■180日後と、二マスあけた方がよいのでしょうか。それとも点挿では表でのマスあけに関係なく一マスあけで書いてよいのでしょうか。

【A】

表の書き方としては、縦に読んでも数字が比較できるように、数符を縦に揃えて書くのが基本ですが、ご質問の書き方は、追い込みで書かれています。このような場合も、数字と数字の間は二マスあけが基本になります。その場合点訳挿入符の中も、数字と数字の間のマスあけと揃えて、二マスあけにします。追い込みで書く場合は、読点を用いてもよいと思います。点訳挿入符の中でも読点を用います。
数字と数字の間を一マスあけにするのは、一マスにすれば、一つの項目の数字を1行に収めることができ、縦に数符を揃えることができるような場合になります。
表にするメリットは、縦横に数字を比較することができる点にありますので、この程度の項目数であれば、表にして書く方がよいのではないかと思います。書き方は、「てびき」p175「コラム32」や例1~例3を参考にしてください。

【新規】 p175 「コラム32」

原本の年表の書き方についてご指導をお願いいたします。
関連年表とあり、上段に西暦、中段に個人の履歴、下段に日本と世界の動きが表記されています。中段の個人の履歴は下段に比べ、半分程度の事項が表記されています。
最初の点訳挿入符で
≪以下、表中、第2カギ…第2カギで囲んだ事項は「個人の履歴」を、それ以外は「日本と世界の動き」を示す。≫
とし、西暦の後に小見出し符を使い、箇条書きで中段の事項は第2カギで囲み、下段の事項はカギで囲まずに書きました。
そのような書き方でよいでしょうか。

【A】

点訳なさった方法でよいと思います。
または、
西暦 小見出し符 個人の履歴 点線 日本と世界の動き
のように書いてもよいと思います。
年表にカギ類が使われているかどうか、点線や棒線が使われているかなどによって、読みやすい方法で点訳してください。

4.p183 2.図の書き方

今、点訳している本は派遣添乗員の経験談を日記形式で書かれたものです。
添乗業務は春と夏が忙しく、冬は暇だと言う事が書かれている箇所に、カレンダーの絵があり、絵にはいつからいつまで、どこのツアーに添乗したかが記され、休みの日は空欄です。
しかし、本文を読むと繁忙期と閑散期の休みの日数を表したいための、カレンダーの絵だと思われます。本文には休みの日数の記載もありますので絵を省略したいと思っていますが、省略すると文章がつながらなくなります。

①参考までに、私の2014年10月の勤務カレンダーを次ページに掲載する。この月の休みは6日だけである。
②次ページのカレンダーをご覧いただきたい。第1章に掲載した繁忙期のものとくらべてスケジュールがスカスカなのが一目瞭然である。一か月に19日も休みがあった。

以上の原文を下記のように書き換えてもいいでしょうか。

①参考までに、私の2014年10月のカレンダーをみると、この月の休みは6日だけである。
②2014年1月のカレンダーをみると、第1章に書いた繁忙期とくらべてスケジュールがスカスカなのが一目瞭然である。一か月に19日も休みがあった。

【A】

原則として、原文を書き換えることはしないで、点訳ではカレンダーを省略したことを断ります。
①②のような記述が何度も出てくるような場合は、点訳書凡例で、「著者の勤務カレンダーのイラストは省略した」と断るのがよいと思います。
その上で、該当の箇所で点訳挿入符で囲み(省略)と断ります。
①参考までに、私の2014年10月の勤務カレンダーを次ページに掲載する(ショーリャク)。この月の休みは6日だけである。
②次ページのカレンダー(ショーリャク)をご覧いただきたい。第1章に掲載した繁忙期のものとくらべてスケジュールがスカスカなのが一目瞭然である。一か月に19日も休みがあった。

点訳書凡例で断らない場合は、該当の箇所で、
点挿 勤務カレンダーのイラスト省略 点挿
のように、より詳しく断った方がよいと思います。

5.p183 2.図の書き方

「子どもを生きればおとなになれる」クラウディア・ブラック著を点訳しています。原本p74に図があります。図を点訳する場合の事をお聞きしたいと思います。今回点訳をするときに言葉を補いました。まず枠線の中にタイトルを書き、点挿符で注意書きを入れ、「説明のために言葉を補ったところがあります。」と書き入れましたがこの点挿符の中には具体的に補った言葉を書いた方がよろしいのでしょうか。また図中にあらためてその部分を囲み記号などで囲んでいれるべきなのでしょうか。補ったところが数個あればすべてそのような処理が必要でしょうか。

【A】

図に言葉を補ったことを点訳挿入符で断れば、その言葉を抜き書きしたり、図の説明中で囲み記号で囲んだりすることは、一般的には必要ありません。
図は殆ど、言葉を補わなければ説明できませんので、簡潔に的確な言葉を補うように工夫してください。
ただ、原本に断片的で重要な語句がある場合で、それが原本の図にあることをどうしても示したい場合は、原本に書いてある語句の方をカギ類で囲むことはあります。その際、図を言葉で補ったことと共に、「原本で示してある語句はカギで囲んだ」または、「カギで囲んだ「○○」「○○」は原本に示してある」のように断ればよいと思います。

6.p183 2.図の書き方

「知識ゼロでも楽しく読める! 心理学」(斎藤勇 監修)を点訳しています。
図の番号の付け方についてお教えいただきたいと思います。
第1章、全84ページで、32の節に分けて書かれています。節ごとの、文章中に図1、図2、右図などとあり、図がたくさんあります。節が変わるごとに、ズ1 ズ2など、すべて原本通りに書くのでしょうか。または、図を全巻通し番号にするのがよいでしょうか。

【A】

基本的に、原本の通りでよいと思います。
ネット上でためし読みをしてみたところ、各項、見開きで、左ページに本文、右ページに、図1、図2の二つの図があり、本文の該当箇所に(図1)(図2)と入っているようです。それ以外の図には番号が付いていないようです。このようにタイトル全体として統一した配置になっているようですので、原本通りに書くのがよいと思います。
なお、17ページまでしか見ることができませんでしたので、異なる節の図を参照する場合もあるかもしれません。そのようなときには、おそらく原本にも「○○ページ」のように参照ページが入っていると思います。その場合は、点訳書の巻数とページを入れます。

7.p183 2.図の書き方

写真が複数枚あり、キャプションがついているものとついていないものが混在している本です。写真の内容説明については全て省略し、キャプション付きのものだけ、キャプションのみを点訳することとしました。
点訳方法として複数写真がある場合、各見出しの終わりに仕切りの線を引き、そのあと「シャシン■■数○マイ」と見出しを作り、そのあとにキャプションを書くこととしました。
写真の全部にキャプションがついてあった場合は、枚数かかれてあればより親切だなと思ってつけたのですが、キャプションなしとありが混在していたら、点訳しているキャプションの数と枚数が合わずに読者が違和感を覚えるのではないかとの意見がありました。全部にキャプションがついていれば枚数明記、そうでなければ枚数を入れない、もしくはキャプションありの枚数だけをという風に臨機応変に対応してもいいのでしょうか。
てびきの例(p186)のように番号がふってあればよいのですが、ふっていないことも多いです。何か良い方法があればご教示いただけないでしょうか。

【A】

写真の処理については、「てびき」p207「9.点訳書凡例」の⑥にありますように、点訳書凡例で断ることをお勧めしています。
原本の位置ではなく、各見出しの終わりなどにまとめて入れることが多いと思いますので、その位置を示す必要があります。その際、写真に番号を付けたことや、キャプションのある写真だけを示したこと、またはキャプションのない写真には点訳挿入符で簡単な説明を入れたことなどを書くことにすれば、点訳の意図も伝わりますし、工夫して分かりやすく書くことができます。
ご質問のような処理の仕方の場合は、例えば、
写真は各見出しの最後に、キャプションの付いているものだけを書きました。また、掲載順に番号を付けました。
のようにすればよいと思います。

8.p183 2.図の書き方

写真が複数あります。
その中にはキャプションが場所と日付だけのものがあります。例えば 賢島 平成27年8月8日といったものです。その場合、写真の説明を入れた方がよいのでしょうか。
校正をしているのですが、点訳者は写真の説明を入れています。写真は基本キャプションだけでよいと思っていましたが、どのようにするのがよいのでしょうか。
点訳書凡例で写真はキャプションのみ記しましたと書けばよいと思いますが、いかがでしょうか。

【A】

その写真がその本を読む上で重要な役割を果たしていて、本文に写真の説明がないような場合、例えば心理学関係の本で、喜怒哀楽の表情を説明しないと本文の理解に繋がらないような場合や、学習書で写真を見ながら問題を解くような場合は、写真の客観的な説明が必要になりますが、一般書で、挿絵のような役割をしている写真の場合は、お考えの通り、点訳書凡例で断ってキャプションのみを書くのがよいと思います。
写真の説明は点訳者の主観が入らないように、客観的にする必要がありますし、写真の全てを文章化はできませんので、どの部分を切り取るかも重要になってきます。また、冗長になると本文の流れを中断することになりますので、その点も注意が必要です。
現在校正されている本には、点訳者が説明を入れているとのことですので、その説明が著者によるものか、点訳者が書いたものかが区別ができるようになっているかどうか、説明が客観的でその原本に適しているかなどを判断して、校正をすることが必要になると思います。

【新規】 p183 2.図の書き方

原本の冒頭に「本書関連地図(ロシア西部~ヨーロッパ)」が記載されています。
地図上に各国の国名がかかれ、バルカン半島は詳細図をいれて、国名が記載されています。
①各国名を順に記すことでよいでしょうか。
②地図は省略とするのでしょうか。その場合目次の項目も省略するのでしょうか。

【A】

「地図」に書かれている内容を全く書かずに省略する場合は、点訳書凡例に「地図は省略しました。」と書き、目次にも入れません。
「地図」に書かれている国名だけでも入れる場合は、目次にも入れます。
「地図」の見出しを書き、点訳挿入符で、「ロシア西部~ヨーロッパ、及びバルカン半島の詳細図があるが、国名だけを記した。」などと書いて、国名だけを書けばよいと思います。
色分けなどがされていて、何か手がかりがある場合は、その分類別に記すなどの工夫をすると分かりやすいと思います。

【新規】 p183 2.図の書き方

原本の中に写真や地図があります。写真は筆者の当時の姿で特に説明はありません
また地図も付近を表しているだけで説明はありません。省略してもよさそうに感じますが、その際省略した事を書く必要があるのかないのか気になります

【A】

説明、キャプションの付いていない写真やイラストのような地図は、イラスト挿絵と同じように考えて省略してよいと思いますし、点訳書凡例などに断る必要も無いと思います。

9.p186 「コラム33」

5マス~16マスの仕切りの線と1行あけとでは、1行あけのほうが大きい区切りと理解してよいでしょうか。「てびき」p186「コラム33」の例のように仕切り線の後、5マスから「シャシン」と書きその後に説明を書いて、1行あけて3マス目から小見出し符のつく見出しを書くというのでは、小見出し符つき見出しが「シャシン」の下に含まれるように感じるのですが、前を1行あけていれば、こういう書き方もできるのでしょうか。それとも、この例のように、5マス目以降の見出しが来るようなところの前に、5マスからの仕切り線・シャシンは入れるべきですか?

【A】

「仕切りのための線」と1行あけとでは、1行あけの方が大きい区切りと考えています。「仕切りのための線」は、1行あけの見出しの始まりと前の本文の終わりとの間に、仕切りが欲しいときに入れる線として、「てびき4版」で初めて提案しました。ですから、「てびき」の例のように、その項目の写真の説明や注記の説明などに主に使用すると考えてください。
「仕切りのための線」を1行あけの小見出し符を用いた見出しの仕切りに使用することは、あまり考えてはいませんでした。しかし、1行あけの方が大きい区切りですので、仕切り線の下に5マス目からの見出しを入れなければ用いても構わないと思います。誤読を誘うような使用は避けるようにしたいと思います。

10.p186「コラム33」

集合写真の説明を入れるとき、原本に「左から二人目・・」という説明が書かれている場合は、原文通りで構わないでしょうか。

【A】

このことについて特にルールはありません。
本文を読む上で写真での位置関係がわからないと困るような場合は、原文通りに入れますが、なくても特に困らない場合は、省略しても構いません。
名前の後ろに(右)(中)(左)(後列右端)などとあったり、(左から順に)などは、点字では省略してよいと思います。
ただ、前後のキャプションとつながっていて省きにくい場合(省くと文の収まりが悪くなるなど)もありますので、そのときには、原文通りに書く場合もあります。

11.p187 3.区切り線・枠線

広報誌の点訳をしています。ページの最後まで本文があり、次のページの1行目に区切り線、2行目が、空白行になって3行目に次の見出しになります。この時、1・2行は省略して、次の見出しになってもよいのでしょうか。

【A】

ご質問に対して、てびきでは「ルール」を決めていません。
区切り線については、「てびき」には「用いても用いなくてもよいが、用いる場合は用法を統一するように」と記載されています。施設・団体によって、ご質問のような場合も必ず区切り線を書くところも、次の見出しが来ることによって区切りが分かるので、このような場合は区切り線を省略するところもあります。
ご質問からは少しずれますが、広報誌で、見出しと見出しの間に区切り線を入れてさらに1行の行あけを入れていらっしゃるようですが、広報誌のように決められた紙数により多くの情報を入れたい場合、見出しと見出しの間は、1行あけまたは区切り線だけでよいのではないかと感じました。これまでの経緯や読まれる方のご希望もあるでしょうから、蛇足かもしれませんが。
区切り線からページが移る場合、区切り線を省略するか、そのような場合も区切り線を入れるかは、施設・団体で決めて、しっかり統一することが大切と思います。

12.p187 3.区切り線・枠線 (1) 【備考2】

「奥付の原本奥付と点訳書奥付の区切りには、行頭・行末を二マスあけた②の点の線か、行頭・行末を8マスあけた実線の区切り線を用いることを原則とする。」とあります。行頭・行末を10マスあけた実線が外された理由を教えてください。
また、行頭・行末を10マスあけた実線、行頭・行末を10マスあけた②の点これらは許容されますか?
【A】
今回の改訂で、区切り線として用いるには、行頭・行末8マスあけか10マスあけの実線となりましたので、3版まで用いていた例を変更することにしました。その際、原本奥付と点訳書奥付の間は、どちらかと言えば長い方がよいという判断で行頭・行末8マスあけの実線か、行頭・行末二マスあけの点線にしました。
ここは、5章の奥付(その6)に関するところで、規則性の弱いところですから行頭・行末の10マスあけの実線や点線を用いても間違いと言うことはありません。
ただ、今後長年用いるものですから、何年か経ったときに考え直したり、検討し直すよりも、長年使用しても疑問や迷いの生じないように変更するチャンスであると考えられたらいかがでしょうか?

13.p187 3.区切り線・枠線

枠線の使用ではページの最終行に開きの枠線だけ、表などのタイトル(見出し)までしか入らない場合は、枠線から次のページに移すとありますが、区切り線の場合、区切り線を書き、見出しまでが最終行に来た時の点訳で悩んでいます。
区切り線は本文と区切るための線ですから区切り線が最終行に来ても良いとあります。でもここに見出しが最終行にくるときはどうしたらよいかと悩みます。
区切り線を使わない時は見出しだけ前のページに残さないと書かれている箇所がありこれには該当しないと考えて良いのでしょうか。

【A】

区切り線をご使用ということですが、区切り線は、「てびき」p187にあるように、本文中の章・節などでページ替えをする際の区切りに用いるもので、行頭・行末のあけ幅を揃えて中央に書くものです。区切り線の下は、ページ替えですから、ご質問のような悩みは出てきません。区切り線の次の行に行をあけないで見出しが来ることは一般には考えられません。
ご質問が仕切りのための線であった場合、仕切り線の次の行に5マス目から「写真説明」「注」などの見出しを書く場合は、その見出しは、一番下の行には書かず、次のページの1行目に書くことになります。

14.p187 3.区切り線・枠線

枠線と行あけの関係性について、お尋ねします。
「てびき」p187の区切り線と枠線の記述に《本文中の・・・(中略)囲み記事などの挿入を示すとき、行あけでなく区切り線や枠線を用いることができる》とあります。
例えば、1冊の本の中で前の見出しの内容が終わり、コラムを点訳する際、枠線を用いずに点訳する場合は前の見出しの文章がおわり、行あけを行ってコラムの見出しを点訳することになります。
このコラムに枠線を使用するとなった場合、枠線が大きな区切りとなるので、前の本文と枠線の間の行あけは不要、ということでよいでしょうか。
本文が終わったあと、行あけを行い、さらに枠線も使用してコラムを点訳ということはしないほうがよいでしょうか?

【A】

枠線で前後の本文との区切りは明らかですので、行をあける必要はありません。
規則の厳密なところではありませんので、1行あけて枠線を書いても間違いというわけではありませんが、行をあける必要の無い所だと思います。

15.p188 3.区切り線・枠線 (2)

イラスト入りの図を入れる場合ですが一つの囲みの枠の開きと閉じが何頁くらいまで離れて大丈夫でしょうか。3ページ以上になる場合は、枠を取った方がよいのでしょうか。読みづらくないのか気になります。

【A】

一つの枠で囲む範囲の長さについて、とくに基準は示していません。
ただ、枠線は開きと閉じがありますので、線を引くだけや1行あけをするよりは、ずっと検索性に優れ、始まりと終わりが明確に分かります。数ページに及んでも、「この枠線の終わりはここだ」ということはすぐに分かりますので、3ページ程度で枠線を外して行あけなどに変えてしまうと、逆に、判別しにくくなると思います。
枠線は、本文の流れを中断するような表や図、囲み記事などを囲むものですので、表がまとめて書いてあったり、長い資料が続くような場合は、ページ替えをする位置やその巻の巻末にまとめて入れるなどの工夫をする方がよいと思います。

【新規】 p188 3.区切り線・枠線 (2) ③

開きの枠線上に「ヒョー」「コラム」などを入れる場合の書き出し位置について、5マス目、7マス目、あるいは9マス目から入れるとあります。
「てびき」の例では、すべて9マス目から書かれています。7マス目・5マス目から書きだすのは、どのような場合ですか。
また、枠内にある「表の見出し」「コラムの見出し」の書き出し位置は、枠線上の書き出し位置から二マスあげると考えていいでしょうか。

【A】

開きの枠線上、言葉を入れる場合は、5マス目、7マス目、9マス目のいずれでもよいのですが、5マス目からでは、枠線の書き始めから3マスだけしか線がありませんので、「点訳フォーラム」としては、7マス目か9マス目から書くことをお勧めします。1タイトル内では統一するようにします。
表の見出しの書き出し位置は、7マス目から書くのが、もっとも一般的です。枠線上の「ヒョー」などの書き出し位置に左右されることはありません。

16.p189 3.区切り線・枠線 「コラム34」

写真のキャプションに、人物の位置を表わす(右)・(中央)などのカッコ書きが出てきますが、これは省くことができますか。
【A】
とくに規則はありませんが、特別な理由がない限り、省略して差し支えないと思います。

17.p189 3.区切り線・枠線 「コラム34」

文中注記符を付けた語の説明を次の見出しの前に挿入するとき、4マスあけ区切り線が頁の最下行になってもいいのでしょうか。
また次の頁に区切り線をつけてもいいのでしょうか。

【A】

5マス目から書く仕切りのための線(「てびき」p186 p190にある線)は、本文との仕切りのために書きますので、そのページの最下行でも、一番上の行でも書くことができます。

18.p189 「コラム34」

4人の作家による短編集です。ひとつの物語が終わるごとに、その作家の近況や解説などが書かれています。
本文は縦書きですが、この部分は横書きになっていてページを替えて書かれています。原本で1ページ分あります。点字では1~2ページくらいです。はっきりした枠線で囲まれているわけではありませんが、枠の中に入っていて4人とも同じ形式で書かれています。解説やコラムと言った見出しのようなものはなく、文章の最後に作家名があります。このような場合どの様に書くのがよいのでしょうか。
(1)ページ替えをして書く。
(2)段落挿入符を使う。
(3)枠線を使う。
(4)注記や写真の説明の時使用する仕切り線を使う。
もし枠線を使ってよいのなら、本文に続けてもよいのでしょうか。それとも1行あけた方がよいのでしょうか。
また仕切り線は、注記や写真説明・挿絵以外にも使用してよいのでしょうか。

【A】

各作家の作品の最後に付いているのですから、ページ替えではない方がよいと思います。段落挿入符も、一般に、本文の前に要約や前文などを入れるときに使用されるものですので、この場合はあまり適していないと思います。
(3)(4)どちらでも良いと思いますが、枠線は段落と段落の間に入れて、始まりと終わりを明らかにしたいときに適していますので、この場合には、(4)が適していると思います。
枠線を用いる場合は、本文に続けて構いませんし、1行あけても間違いではありませんが、最後の枠を閉じる線も必ず入れる必要がありますので、その辺も考えた方がよいと思います。
仕切りのための線は、本文との仕切りのために付ける線ですので、写真説明、挿絵、注記以外にも用いることができます。
そして1行あけ、またはページ替えして次の作品に移るのがよいと思います。

19.p189 「コラム34」

仕切りのための線が17行目に来た時、見出しが18行目になります。仕切り線は本文との区別のためですので、そのまま見出しを点訳して良いのでしょうか。迷います。

【A】

仕切りのための線は、本文と次の見出しの間に、写真説明や注記などをはさんで、次の見出しに行くときに用いる線ですので、そのページの最下行にきても、次ページの1行目に書いてもよいのです。
しかし、見出しは、そのページの最下行に書くことはできません。見出しの書き方は、「てびき」p154 (3)や【処理1】に従って書きます。
見出しがそのページの最下行に来るときは、次ページに移します。
ご質問の場合は、17行目に仕切りのための線を書き、見出しは次ページの冒頭行に書きます。